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保健室。
独特の匂いがするこの保健室は俺が1番好きな場所だ。
俺はトラゾー。 ただの転入生。
…親同士のよくあるやつで転校を何回かさせられている。
友達を作るのは苦手だが、絡むことは得意だ。
今は黄色い人のカンビョーしてる。
pn「っ…いっ」
tr「あぁ!起きた?!おはよー!」
pn「…え、転入生の…誰だっけ?」
tr「失礼な!トラゾーだよ!トラゾー!」
相手は起きて早々失礼なことを言う。
pn「…っ!しにがみはっ?!」
tr「あー、屋上に行ったよ。」
pn「え、い、行かな_________」
tr「はいストップー!」
pn「はぁ?!」
tr「体が痛い痛いの人は休んでくださーい」
pn「ちょっ!おれは…!」
元気だって?
そうは見えないけど。
頭に包帯して
腕に痣があって…
何が元気だ。
tr「頭。」
pn「っ!」
tr「あ、あと伝言!伝えられたんだった!」
pn「え?お、俺に…?」
tr「そ!せいとかいちょーさんからだよ!えーっと…”嫌いなら、とことん言ってね”だってさ。」
pn「…っ」
…。
君たちはいいよね。
そーゆー友達ができるんだから。
…あー、気分悪くなってきた…。
帰ろう。
tr「じゃ!俺はこんくらいで_______」
pn「トラゾー。…トラゾーって、あの、トラゾー?」
tr「…」
tr「さぁ?」
俺は保健室を後にした。
pn「…」
トラゾーは、昔の幼馴染。
しにがみとよく三人で遊んでいた。
…でも、トラゾーの家庭はそんなに良くなくて…
あいつは転校を繰り返した。
あいつと離れてすぐにメールを送った。
その後もやり取りは続いた。けれど…
それも最終的には途絶えた。
pn「…職員室、行かなきゃ。」
俺はいじめのことは言っていなかった。
だから成績も結構悪かった。
…また遊びたい、あいつと。
そのためには…俺がいじめのことを言わなきゃ。
俺が行動しなきゃ。
俺は…弱くなんてないから。