朝、アズナと佐里と共に教室に入ると、菜小の机の上にペットボトルにいけられた一輪の花があった。花はコスモスで、若干盛りの時期をすぎているのか、しおれ、今にも花びらが落ちそうになっている。
初め俺はこれがなにを意味するのか分からなかった。さらにいえば花が飾られていると肯定的に捉えるまであった。しかし苦い顔をして近寄り花をペットボトルごと下げた佐里の姿を見て、俺は今しがたそう思った自分自身を恥じた。
机に置かれた花は、ただただ悪意に満ちた、『供花』だったのだ。
菜小は現在二週間の停学処分中だ。教室でクラスメイトに暴力を働いたばかりでなくナイフを振りまわしたとなれば、本来であれば退学処分ものだろう。しかしそうならなかったのはおそらく、いや間違いなく、律根のおかげだ。多分律根が本気を出したならばそもそも菜小への処分自体なくすこともできたと思われるが……そこはさすがは律根、それでは教師や生徒たち*****************************
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