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は?狼?意味分かんねぇ。どういうこどたよ?俺は頭の中にある「もの」が全部こんがらがった気がした。ごちゃ混ぜになっている、脳内が……俺はボスの優しそうな顔を見上げる。
「うん、混乱するのも無理はないよ。だって突然すぎるもんね。修、君が病気だっていうことを蓮からきいたよ。その病気は、半狼病というらしいんだ。半狼病になってしまった人は寿命が20年くらい削れる。悪い場合は80年くらい。治し方は見つかっていないんだ。そして、修は今、その病気にかかっている。身体能力がとても高くなっているんだ。それに、半狼病は魔法みたいなものでね、とある呪文をその人に覚えさせるんだ。だから今の修は最強に近い。」
はぁ……俺、半狼病になっちゃったの?なんでだろう?俺は自分の身体をまじまじと見る。異常はなさそうだ。肩に面白い形の星のマークがついただけだ。何か問題があるのか?俺は頭に❓マークが浮かんだ。うーん……俺はあんぐりと口を開けている蓮さんを横目で見る。蓮さんは俺の視線に気付いたのか、我に返ってボスに言った。
「ちょ、ちょっと待って!修が半狼病になった?!あ、頭が回らないです!」
「うん。そうだね。でも事実だから。」
その場にいる全員が固まった。俺もその固まった奴らにはいる。ボスは俺らの反応を無視して、
「まぁ、その内理解できるから、修と仲良くしてね。」
と、歩いていってしまった。そしたら黒髪真面目が頭をかきながら、
「お前、修っていうんだろ?俺は成島春樹。これからよろしくな。」
と、面倒くさそうに言った。失礼だなぁ、初対面なのに。
「おい、他の奴らも自己紹介しろよ。」
わあ、案外いいところもあった。
「こんにちわ、修君。さっきもお話ししましたね。私は矢野美愛です♡仲間として、それから友達として、よろしくね♡」
美愛さんか……いいにおいだし美人……その途端、俺は頭をビシッと叩かれた。後ろを見ると身長が高くてゴツい人がいた。
「おい、俺の方を見ろ、カスが。俺は浅田宝人だ。俺と行動する時のルールはな、絶対に俺に従うことだ。いいな?」
「はいはーい、宝人ー!そこまでー!ごめんね、修君★宝人ってこういう、ちょっぴり乱暴な性格でね!あ、ちなみに僕の名前は立川海だよ★よ・ろ・し・く★!」
わお、イケメンでチャラそう。美愛さんと同じ金髪だけど、やっぱり背中にスナイパーライフルとか背負っているから超怖い。4人の名前を知ったから最後は、
「YOYOYOYOYO!!!!お前が修か?おぉ!アタシの名前は前島環奈!よろしくなぁ!」
目立つピンク色の髪に濃い化粧が取り柄の環奈さん。すげー背が高い。俺は自分の自己紹介をしようと口を開けた。
「こんにちわ、冴島修です。これから7日間お世話になります。よろしくお願いします。」
そしたら環奈さんがキラリと目を光らせ、
「え〜!めちゃくちゃ可愛いじゃん!修、約束があるぞ、敬語は禁止だぁ!仲間なんだから礼儀なんかいらないYO!!!!」
「は、はぁ……わ、分かりました……」
環奈さんってテンション高いな。それから数時間後、夜になった。俺は蓮さんと一緒に部屋に入って布団にはいろうとした。そしたらドアがトントンと鳴った。誰だろう?
「修、蓮。ミッションだよ。ビルに化物と悪人1人が現れた。倒してこい。蓮、修の指導をよろしく。」
み、ミッション?化物?
「倒しに行くぞ、修。」