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オレは天馬司。「ワンダーランズ✕ショータイム」という劇団でショーキャストをしている。だがそれは表の顔。裏ではマフィア「サーカス」に所属している。おれはその座長、つまりボスだ。そこにはオレの仲間がいる。まぁ、その紹介は後だ。
プルルルルルプルルルルル ガチャ
無機質な音が路地裏に響いた。
司「もしもし?」
えむ「スター、次のショーの詳細が入った!すぐにステージに向かって。セイレーンもルーラーも待ってる!」
司「了解。」
ここで言うショー…仕事のこと。
ステージ…アジト。
↑たまに解説が入ります。
今電話を掛けてきたのがワンダショのメンバーでもありサーカスの特攻班幹部、鳳えむだ。コードネームは「ドロップ」。昔から体力が有り余っており、財閥の娘なので頭もいい。マフィアになっても殺人術や変装など一通り全てマスターすることができた。彼女に勝てるのは人智を超える存在くらいだろう。それくらい破天荒で滅茶苦茶な戦いをする。よって戦場では彼女の周りに仲間は居ない。居たら必ず巻き込まれるからだ。 そうこうしているうちにステージ、アジトに着いた。決められた合言葉、登録された指紋、瞳孔認証をクリアし銀の重たい扉をあける。
寧々「お帰りなさいスター。随分遅かったね。 寄り道でもしたの?早く次のショーの演出を考えようよ。」
演出…作戦の事。
司「そう急かすなセイレーン。時間がないわけじゃないだろう?」
彼女もえむと同じくフェニランのショーキャストでサーカスのハッキング班幹部、草薙寧々だ。コードネームは「セイレーン」。演技も殺人術も上手いが、何よりハッキングなどが一番得意。寧々ほどの人材は何処を探しても中々いないだろう。なので通常は戦線に出ない。敵の監視カメラや電子武器を全て破壊するためだ。
寧々「それはそうだけど…ってほら、ルーラー!スター来たよ!そろそろ部屋から出て!」
ガチャ
類「おや、スター。もう来てたのか。」
司「今日は何を創ったんだ?」
類「えーと…毒弾丸にミサイル、毒針に変装用服、あとは…」
司「なんか毒多くないか?」
類「だって一番効率的にコロせるじゃないか♪」
このマッドサイエンティストが(以下略)科学班幹部、神代類だ。コードネームは「ルーラー」。主に武器開発など。彼の作る武器やロボットは精密で殺傷能力も高く、それでいて耐久性も抜群。さらに扱いやすくて、おかげでドロップがどんなに暴れても全く壊れない。彼が戦線に立つことは無いと言っても良い。彼の仕事は武器を作ることである為、武器が壊れたり、幹部の誰か(スター、ドロップ)が手負い状態になれば出動する。だが2人が倒れたり、 ましてや傷だらけになる事も一度もないため、 出動経験は0だ。
司「今回の仕事は何だったか?」
えむ「ある家の主を殺害、そして長男を誘拐することだよ。」
寧々「ねぇルーラー、こんな仕事、何で引き受けたの?別に私達以外にも引き受ける人は居るでしょ?報酬も高いんだから。」
類「あのねぇ、セイレーン、ドロップがこの前やった事忘れたのかい?^^」
寧々「え?何かあったっけ…ってドロップそんな顔
真っ青にしてどうしたの?」
えむ「ヒェッ…」
類「保護対象の人物間違ってコロして、そして一般の人に見つかって写真撮られてネット記事にされて…変装してたからバレなかったけど、もうあの変装マスクは二度と使えないからね?それに一個一個変装マスクって高いんだからお金がなきゃ…全く…」
えむ「ごめんなさいルーラぁ〜それだけはやめて〜」
類「無理だよドロップ。ほら早く持ってきて? 処分するから。」
えむ「うぅ…」
寧々「仕方ないよ。次そのマスクしてバレたら仕事が潰れちゃう。」
司「てかドロップ。お前の懐にはこのアジト建てても有り余る金があるんじゃなかったか?」
えむ「あ!そうだった!」
寧々「任務キャンセル入れとくね〜。」
コンコンガチャ
一歌「ルーラーさん、 お取り込み中の所失礼します。」
類「おや、どうしたんだい?」
穂波「情報屋からのメッセージ、あとニーゴから結果が出たそうです。」
寧々「嘘、もうそんな進んでたの?!」
類「ありがとう。」
寧々「キャンセルキャンセルしとくね…(?)」
えむ「あっ!Amiaちゃん達からだ! どんな情報だろうな〜!」
司「落ち着け」
類「えっと…主に屋敷の見取り図、VIPの個人情報だね。」
VIP…ターゲットの事。
司「なるほど…夜に外出するのが多いみたいだな。」
寧々「じゃあショーは朝?昼?」
類「いや、夜だ。」
司「は?」
寧々「何言ってるのルーラー!」
えむ「ルーラー君なんで?」
類「なんでって…そっちのほうが面白みがあるからだよ♪」
司「本当か?」
類「もちろんだよ。僕がこういう場面で嘘をついたことがあるかい?」
司・えむ・寧々「ないな!/ないね!/ないね。」
類「だろう?なら、 お楽しみタイムと行こうじゃないか。」
司「OK!」
類「それじゃ…」
みんな「IT’S SHOWTIME!!」