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_____1週間後
退院して1週間。
今日は通院日。
薬は頓服で眠剤と、安定剤。
定期薬で安定剤ひとつ。がでた。
朝だけになり、だいぶ減った。
たのんでいた診断書も出来上がり受け取った。
色々と手続きもしていかないといけない。
会社にも連絡をした。
今後どうするのかを含め1度行かなければならない。
ひとりで行けるかどうか…
でも行くしかない。
そして、翔太が提案してくれたブランド立ち上げ。
このことも会社に話すべきなのか…
涼太「どうした?」
美柚「ん…なんか色々やる事あるなぁって」
涼太「そうだね。ゆっくりやっていけばいいんじゃない?焦っても仕方ないから。」
美柚「うん…」
涼太「それでも焦るよねー。なんか。」
美柚 「え?……まぁそうだね。やらなきゃって構えちゃう。だからかな?ドキドキしちゃう。色んな感情が混ざって…」
涼太「大丈夫。ひとりじゃないよ?」
美柚「…うん。」
名前を呼ばれ、会計を済ませ、薬もらい…何となく外来受付の方を見ると、蓮珠さんがいた。
美柚「蓮珠さん!?」
蓮珠「あ、七瀬さん!あ、今日は診察?あ、宮舘さんも…こんにちは!」
涼太「こんにちは!」
美柚「それ、高橋さんの?」
蓮珠「そう、第一段!」
美柚「えー、もうこんなに?」
そこには5つの完成品が。
美柚「全部欲しいけど…(笑)3つにしよ。」
柄やデザインが被ってないものを購入。
蓮珠「ありがとう!高橋さんに伝えなきゃ!」
美柚「うん!無理しない程度に頑張ってって伝えてください!」
蓮珠「わかった!七瀬さんも元気そうでよかった!じゃあね!」
美柚「うん!」
手を振ってると、蓮珠さんはお辞儀をして戻っていった。
涼太「すごいね!」
美柚「うん。さすが元々職人さんだよね。」
涼太「退院のとき話してた人?」
美柚「うん。すごくない?」
涼太「じゃあ、造り手確保だね」
美柚「うん(笑)もう話してあるよ?あとは退院がどうかだね」
涼太「連絡先は?」
美柚「交換出来なかったからしてないんだよね」
涼太「そっか。」
美柚「一応ね、翔太の会社に、尋ねたらいいよって話はした。阿部ちゃんか翔太を呼んでもらうように。」
涼太「なるほど。」
美柚「だから、これ見せて話さなきゃ。」
涼太「その前に会社は?」
美柚「……うん、1回いかなきゃ。」
涼太「1人で大丈夫?」
美柚「……行くしかないよね」
涼太「無理しないで?あれなら付き添うから。」
なんか、いつも涼ちゃんに付き添って貰ってばかりだな。
病院もだし。
負担大っきいだろな…
病院を出てタクシーで帰る。車内でもずっと気になってた。
ほんとならバスの方がやすいし。
でも私に気遣ってタクシー。
_____帰宅。
美柚「涼ちゃん?」
涼太「ん?」
美柚「負担になってない?大丈夫?」
涼太「ん?なにが?」
美柚「…私の事。翔太もさ、色々気遣ってくれるけど、涼ちゃんが一番色々してくれてるから。入院の保証人もだし…最近生活費も…」
涼太「生活費は俺じゃないよ?それに、一緒に住んでるんだから、家族でしょ?当たり前のことだよ?」
美柚「………ありがと…///」
涼太「別に、美柚ちゃん1人くらい養えるけどね…」
美柚「へ?」
涼太「いや、なんでもない…///」
びっくりした。急に涼ちゃんがそんなこと言うから。
美柚「なんか…養うって、結婚するみたいだね(笑)」
涼太「……今だから言うけど、美柚ちゃん」
美柚「ん?」
涼太「翔太じゃなくて、俺を選んで欲しかったな…」
美柚「……え?」
涼太「だってずっと話聞いてきたんだよ?」
美柚「そうだね…」
涼太「でも、翔太なら大丈夫だと思ったから…だから。」
美柚「…ごめん。でも、涼ちゃんがいたから翔太にも出逢えたし、頑張れたこと沢山あるよ?」
涼太「今だけ……抱きしめてもいい?」
美柚「……うん」
ギュッ…………
なんかちょっと…違和感あるな(笑)
嫌とか怖いはないけど。
美柚「涼ちゃん………そろそろいい?離し……」
ギューッ
力が強くなった。そして、鼻をすする音が聞こえた。
涼ちゃん……泣いてる?
美柚「涼ちゃん??」
涼太「ごめん……もうちょっとだけ……」
こんな弱ってる涼ちゃん初めてみた…
でもその時だった……
翔太「なにやってんの?」