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ab.side
目黒に告白してから2日が経った。
あの後、メンバーの佐久間と深澤にめっちゃ泣いてしまっているところを見られてしまって、すごく心配を掛けてしまった。
え、大丈夫?、あべちゃん!!ってね。
俺は、なんで泣いているのか。という事情は話さなかった。
男が男に告白して振られた、メンバーに、どう思われるか。
気持ち悪がられる…のでは無いだろうか。
そんな不安が頭を過って。
結果的にちょっと疲れてたみたい。で話を完結させたけど、2人はあまり納得してはいないようだった。
今日は、久々のメンバー全員の収録。
楽屋に入ったいなや目に入ってきたのは、目黒が康二とわちゃわちゃしている所だった。
告白して玉砕して、想いは無くなるものだと思っていたけれど想像以上に俺は目黒のことが好きなようで。
いいな、康二は、触れられる。
付き合ってもいないのに、嫉妬してしまった。
告白してきた男に触られる。
スキンシップが多いメンバーがいる中でも、普通に嫌な気持ちになるだろう。
あ、こいつ、まだ気持ち残ってんの?的な。
…まぁ、まだ、気持ち、残ってるんですけどね。
mg「あっ、」
「あっ」
ずっと、2人を見ていたら目黒とばちっ!と目が合った。
や、ばい。
どうしよう…、そう思っていたら目黒が口を開く。
mg「おはよう、あべちゃん」
「えっ、」
あまりにも、挨拶がいつも通りで。
それが逆に、ぐさっ、とくる。
そんな、ことは心の中に閉まっておいて。
「うん、おはよう目黒」
うん、って言って、目黒は次に来たメンバーに挨拶する。
そこからは、もう、目黒を見れなかった。
収録中も、できるだけ、目黒の近くに行かないようにした。
でも、目黒は俺の方にやってきて、触れてくる。
その度に、俺はさっと、違和感ないように照の隣に行ったりした。
照は、何、俺の近く来んの珍しいじゃん?笑、って笑って言う。
照の隣居心地良くてさ笑、って言えばまじ?笑、って嬉しそうに照は笑う。
実際、照の隣は居心地がいいから、嘘ではない。
でも、やっぱり、目黒の隣が一番、居心地良かった…なんて、言えやしない。
収録が終わって、全員ひと段落。
椅子にぐたーと座っていたら、よう、という声と共に頭上に冷たい感覚が…。
「っわ!…って、照か」
iw「そう、はい、これ。 」
そう言って、照はお茶のペットボトルをくれた。
どうやら、目黒と康二と自販機に居たようで、買ってきてくれたみたいだ。
言われてみればわちゃわちゃ一緒に帰ってきた2人が途中で居なくなってたような…?
「わ、ありがとう笑」
iw「ん、てか、今日どした?ずっとついてきてたじゃん笑」
「あー…収録のときも言ったじゃん、照の隣、居心地良いんだよ笑」
iw「そうなの?」
うん、俺が照を見てそう言ったら、照はにこっと微笑んで俺の頭をわしゃわしゃ撫でる。
「ちょっ、なにっ笑」
iw「なんかあったら話せよ〜、話くらいなら聞けるから。ふっかとね」
fk「はぁ!?なんで俺まで!?笑
…まぁでも、なんかあったらあべちゃん話しなよ。あなた、抱え込みすぎるんだから」
2人のお兄ちゃんにそう言われて、心がぐっと軽くなった…ような気がする。
お兄ちゃん達、ありがとう。って言ったら、おうおうとふっかと照は俺の頭を優しく撫でてくれた。
「….。」
「ラウール、これ、あげる。」
ru「え、なに?お茶?」
「今日、頑張ってたから。
にいちゃんからのプレゼント笑」
わー、ありがとう〜、と喜ぶラウールの頭を撫でる。
喜ぶラウールは、可愛いな。
でも、ラウール、本当はね。
そのお茶、あべちゃんに買ってきたものなんだよ。
渡せなかった…。
あんな、楽しそうに笑ってる。
渡せなかったことにも、ショック…的なものを受けているけど、それよりも。
あべちゃんの近くに居られなかったことが寂しかった。
コメント
2件

あら… すれ違いながら良い方向に🙏