テラーノベル
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「来世でもあなたと一緒に過ごしたい」
私はただそれだけを願った。
一緒に過ごした日々、現代がどれだけ苦しくて貧しくても、あなたのそばにいたい。
私の家族は私には無関心だった。秀才な姉は親に愛されていた。秀才な姉と比べられ出来の悪さが目立ち、家で一人で留守番をする日常。
幼い私の考えは単純で愛される努力は利口にする事だった。悪さをせず口答えもしない。機嫌を取り、いい子でいる事。
それは無駄だった。
それからは日常を受け入れ、日々を過ごしていた。
学生になった頃、周りは青春でいっぱいだった。
「ねぇねぇ、奈々は好きな人とかいないの?」
私の名前は奈々。学生の頃は定番な話題だけれど、好きな人と言えば仲良くしてくれる友達が1番好きだった。
「いないよ。友達と遊んでる方が楽しい。」
本当にいないのは事実だけれど、いないと言ったのは自己防衛だ。女の子の恋愛事はいじめなどに発展する事が多いと思ったのは実際に経験したからだった。
習い事で一緒だった同級生の男の子と他愛のない話をしただけでいじめは始まった。
私の体操着が無くなったり、上履きが水浸しになっていたり、通りすがりに蹴ってきたりと散々だった。幸い性的暴行がなかったからまだ耐えられた。
「奈々!」
習い事で一緒だった同級生の男の子はよく私に話しかけてきた。
「ごめん。もう話しかけないでくれるかな。」
「なんで?」
「なんでも。もう少ししたら習い事もやめるから。」
この男の子は悪くないけれど、私はその男の子の事が嫌いになっていた。
私のいじめられていることを知らない。話せばいじめは加速する。
そこからか、男の子と話すのはリスキーであまり好きにはなれなかった。
いじめはある日突然なくなった。いじめていた人が引っ越したからだった。
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