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Hope
life
soul
determination
どのくらい経ったのか…
太陽が出て明るくなっている。
「xxxx!起きてください!もう朝ですよ!」
そう言われてゆっくりと起きる。
声の下方向に顔を向けると、ウサギの耳をした少女が立っていた。
「目が覚めたんですね。よかったです。」
優しいヒの光が部屋を包む。
私は彼女に『あぁ、おはよう。』と返した。
「じゃあ、行きましょうか」
『…何処へ』と私が聞くと彼女は少し悲しげな表情をして言った。
「現実へ」
世界が変わった。
先程までの優しい世界とは変わり、とても残酷で荒れた場所にいる。
家具は燃え、壁は壊れ、街は火に包まれ、あちこちから悲鳴が聞こえる。
そんな地獄へ帰ってきたのだ。
「xxxx。今日も頑張っていきましょうね?」
彼女は私を励まそうとしているのだろうか…?
私はよくわからなかった。
でも、私はここから逃げることは出来ないのだ。
もう、これでさいごだから
『…今日もよろしくね』
そう言うと彼女は
「はいっ!」と、少し嬉しそうに返事をしてくれた。
私たちは今、人を助けている。
この街を占拠している【ティオンニア】(開拓者)から人々を救うのだ。
この人たちは私の近くにいるこの【ウサギ耳の少女】の様な【混じり】にとてつもない嫌悪感を抱いている。
だから、占拠前から彼らは
見つけ次第虐待をし、最後は多彩な方法で殺害する。と、いうことを繰り返していた。
しかし、そんな彼らは何故今街を占領したのだろうか…?
「…行きましょう」
いや、そんなこと考えている場合じゃない。
考えている間にもまた1人死んでいく。
…早く行かなければ。