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「その子、俺が飼います。」
は?
「いや、、僕この子の世話しようと思ってたんですけど、、」
何より、僕の方が先に見つけたし。
「いや、俺が」
「いやいや、僕が。」
なんだこれ。
気まずぅ、、、
てか、寒。
凍え死ぬだろ。
「こんなところで話してても何ですし、僕の部屋で話しませんか?」
「え、ここが家ですか?」
カンカンと音を立ててアパートの外階段を上がる。
築45年。
若干ボロいけど、まぁ、安いし。
「はい、そうですけど、、」
僕の家は三つドアがあるうちの真ん中。
右隣の人とは関わりがあったんだけど、引っ越してしまった。
左隣は会ったことがない。
人は住んでるんだろうけど。
「ちょ、俺の家ここです、。」
驚いたような顔で一番左のドアを指差す。
彼は隣人だったのだ。
「えええ!お隣さんだったの!!」
「そうみたいっすね、」
、、、
何でそんな嫌そうな顔するんだよ!
まあでも、今に始まったことじゃないし。
慣れた慣れた。
「どうぞ、」
「おじゃまします」
礼儀はちゃんとしてんのね。
「まってー!ほんとに?!闘技場?!ドラクエ7の?!!」
「はい、めっちゃやり込んでて!」
「いっしょいっしょー!」
若井滉斗さん。29歳。
初対面のイメージこそ最悪だったけど、ゲームの話で盛り上がってしまった。
「にゃあ」
あ、忘れかけてた。
ごめんよ、、
牛乳も水も拒否されたのでとりあえず毛布で包んでいた猫が一つ鳴いた。
「んで、どっちが世話するんですか?」
「うーん、やっぱりここは僕が!」
可愛いし。癒し。
「でも、藤澤さん知識ないですよね?見た感じ。」
ぐぬぬ。図星突くんじゃないよ、、。
「で、でも!」
「だから、提案なんですけど。」
結果として、猫は日替わりで世話することにした。
ドアの先の共用廊下にベッドを置いて。
キャットフードもペットシーツも全部折半。
病院代とかも折半してくれたのは助かった。
人間の病院代は保険が効いてるからね、
ネコの診察代は0が1つ多かった、、、
「あー!そこガジガジしないの!壁紙はげちゃうから!!!!」
なんとまぁ、手のかかる子なんでしょう。
すっかり元気になったのはいいんだけど、元気すぎやしない?
にゃあにゃあ鳴いて。
かわいいなあ。
でも、ちゅーる出てくるまでエンドレスで鳴き続けるのやめて!!
カリカリで我慢しようよぉ、、
爪研ぎだって用意してるのに、、、
ほら!壁紙ガジガジしない!
「しぐれちゃーん、ごはん、、」
ご飯ってワードに敏感よね、あなた。
あ、名前、つけたの。
時雨のときに会ったからしぐれ。
可愛いでしょ?
大好きなご飯にがっついて、満足そうに玄関へ歩いていく。
「えぇー、一緒に寝ようよ」
(あれ、開けてくださらないのですか?)
みたいな顔しないで!!!!
「だめ、、ですか?」
あぁー、辛辣、、
今日も一緒に寝てくれないの、、
渋々玄関を開けると、待ってましたと言わんばかりに自分の持ち場に戻る。
んー、気分屋さんなところもかわいっ
続きます!
バイバイ👋