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鈴子は、ある貿易会社を買収するためにパリへ一人で出張する予定を入れた、そして土壇場になって増田に同行してほしいと頼んだ
パリに到着した日、二人は会議に出席し、夜はエッフェル塔近くの、ベジタリアン専門店L’Arpège (ラルページ)で美味しい夕食をとった
食事を終えると二人はそれぞれホテルの部屋に帰った、そして鈴子は隣の部屋の増田に電話した
「朝からずっと打ち合わせで、お疲れの所申し訳ないけど、新会社についての報告書を検討したいので私の部屋まで報告書を持って来てちょうだい、鍵は開いているからそのまま入って来てね」
五分後、鈴子のスイートの部屋のドアが開いた
「勘弁してくれ!新会社についての報告書はまだ検討中だよ!わが社としては・・・」
不機嫌な声の増田がドカドカと鈴子の部屋に入って来た、彼は鈴子のスイートの広大なリビングに足を踏み入れた、豪華な家具が眩しいほどだった
増田は鈴子の姿が見当たらないので、どうしていいかわからず一瞬立ちつくしたが、声を出して呼んでみた
「会長?どこにいるんだ?」
それでも応えはなかった、耳を澄ましてみるとバスルームの方から物音が聞こえて来た、そっちへ行ってみると、バスルームのドアは開いていて、全身ガラス張りの奥で鈴子がシャワーを浴びている姿が丸見えだった
ハッとして増田はその場にくぎづけになった
目を反らす事も、失礼を詫びるために口を動かすことも出来なかった
ただ、バカみたいにボーッとその場に突っ立って全裸で体を洗う鈴子を見つめるしか出来なかった、シャワーの湯は鈴子の桜色の乳首を流れ、腹を下って、薄い股間の柔らかそうな毛に流れていった
増田はそれを目で追わずにいられなかった、キュッと鈴子がノズルを捻るとシャワーはやんだ
「ねぇ・・・そこのバスタオルを取って、拭いてくれない?」
鈴子が上目遣いで増田に言った、頬が蒸気でピンク色に染まっている、鈴子の体はどこもかしこもピンク色だった
増田は手に持っていた分厚い書類をドサッと床に落とした
「新案を検討したいなんて嘘なの・・・私・・・本当はあなたと二人きりになりたかったの・・・」
ペロッと鈴子が可愛く舌を出した、増田の心を捉える誘惑の響きをこめた声だった
「ああっ!信じられない!鈴子!鈴子!」
増田はこれ以上ない速さでびしょ濡れの鈴子を抱きしめた
「剛・・・あなた・・・濡れちゃうわ・・・」
「そんなのかまわないっっ!」
鈴子は増田の腕に包まれると、びしょ濡れになった彼のビジネスワイシャツのボタンを外し出した、増田は鈴子に激しく口づけし、囁き続けた
「俺は、俺は・・・ずっと長いことあなたが欲しかった・・ああ・・鈴子」
「私もよ、剛」
増田の目の中に燃える鈴子への想いに鈴子は勝利感を感じ、彼に抱き上げられるままベッドへ運ばれた
鈴子はその気になれば官能的な女性になれた、定正のおかげだ、しかしその性的エネルギーは長いこと他へ向けられていた、仕事で十分満たされていたのだ、鈴子が増田を求めたのは他の理由からであった