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微妙に、今まで聞いたり感じたりした事と符合するような気がする。
先生がちらりと話した移転の話とか。
でも。
「生まれてくる子供が8割以上女性というのも不思議ですよね」
未亜さんは頷く。
「ええ。一般的な人類でしたら、ほぼ同数か、やや男性が多いのが普通。ただ、ある特殊な一族、種族と言っていいのかもしれません。それに限ると、男女比が大分異なるところもあるのです。例えば、彩香さんの種族もほぼ女性なのです。逆に、男性多数という種族もいるのですけれど」
「彩香さんは外部生だけれど」
「ええ。この学校のメインの種族とは、全く違う種族なのです。でも、ある意味普通の人間よりは私達に似た種族であるので、この学校が選ばれたのです」
「僕はきっと、普通の人間だと思うけれど」
「ええ。悠君と草津先生は、いわゆる一般的な日本人なのです。まあ先生は、ちょっと色々特殊技能を持ちすぎで、普通と言っていいかは、かなり疑問が残るのですけれど。あと、川俣先輩も、ちょっと違う種族なのです」
ちょっと考える。
そして、取り敢えず手がかりのあるところから。
「なら美洋さんも未亜さんも、この学校の本流的な種族なんですね。未亜さんが美洋さんをお姫様とからかって言うのも」
種族、というのも何か妙な単語だ。
でも未亜さんは頷いた。
「ええ、正解なのですよ。厳密には、私は傍系の、しかも混血なので、色々微妙な立場ではあるのですけれど。美洋さんは、本家筋にあたる5家のひとつの長女なのです。ただ、私のお姫様呼びはからかいと冗談ですが、本気でそう扱う連中もいるので参考まで」
「何か面倒そうだな。時代がかっているし」
「実際、面倒で時代遅れなのです。大人達も、そう思っている方が多いのです。他ならぬ本家ですら、そう思っているのです。でも慣習なんで、なかなか抜けない。だから学校を里から離して全寮制にしたり、色々改革を進めている訳なのです」
里、という言い方も、今時何か妙だ。
さて、今聞いた事を、ちょっと整理してみる。
○ この学園は、ある種族のために作られた
○ 美洋さんは、その種族の本家筋の長女
○ 彩香さんと川俣先輩は、また別の種族
○ 僕と草津先生は、一般的な日本人
こんなところか。
なら次にすべき質問は何だろう。