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#鬱展開
Mist-404
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番外編「初めての武器修理」
防衛軍・工房。
古流斬は職人から武器の修理方法を教わっていた。
「なるほど。」
「刃を研ぐだけじゃ駄目なんだな。」
職人は頷く。
「一番大事なのは金属の密度と熱の入れ方だ。」
「ここを失敗すると見た目は綺麗でも耐久が落ちる。」
古流斬は真剣に聞いていた。
数時間後。
「……よし。」
修理が終わった。
古流斬は刀を振って感触を確かめる。
「悪くない。」
職人も刀を確認する。
「初めてにしては十分だ。」
「点数をつけるなら七十点。」
古流斬は苦笑する。
「結構厳しいな。」
職人は頷いた。
「技術は覚えている。」
「手際もいい。」
「だが、お前は作業が少し早すぎる。」
「密度が少し足りない。」
「それと経験不足だ。」
古流斬は刀を見つめる。
「なるほど。」
「まだ甘いか。」
職人は刀を返しながら説明する。
「このまま普通に使えば、おそらく二年くらいしか持たない。」
「ただし。」
「定期的に手入れと修理を続ければ、十分実戦で使える。」
古流斬は笑って頷いた。
「それなら問題ない。」
「使いながら覚えればいい。」
職人も笑う。
「その考え方でいい。」
「経験は実際に積むしかない。」
工房を出た古流斬は刀を鞘へ納めた。
「七十点か。」
「悪くねぇ。」
「次は八十点。」
「その次は九十点。」
「いつかは百点を目指すか。」
遠くから見ていたラントは小さく笑う。
「やっぱり古流斬だな。」
「戦いだけじゃなく、技術まで自分のものにしようとする。」
古流斬は照れくさそうに頭をかきながら答えた。
「武器も相棒だからな。」
「ちゃんと面倒見てやらないと。」
そう言って、修理した刀を腰に差し、満足そうに工房を後にした。
コメント
1件
この番外編、すごく良かったです。武器を“相棒”と呼ぶ古流斬の職人気質が、ラントの視線を通してさらに引き立っていましたね。七十点の評価を素直に受け止め、次は八十点、九十点と具体的な目標を口にするところに、彼の成長への貪欲さと真摯さが表れていて、とても好きです。戦い以外の日常の一面を見せてくれるエピソード、こういうの大好きです。