コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺の彼女は可愛い。
そんな彼女とは高校で出会った─────
入学したばかりなのに関わらず、
周りは続々と仲間という名の友達を
作っていった時だった。
彼女は俺の隣の席の子で、
いつも機嫌悪そうにしていてとても怖かった。
ある日俺は喉が渇いたと思い、
自販機に向かうと、
そこには怪しげな動きをした彼女が居た。
俺は怖くて怖くてバレないように
後ろで見ていたが、
なんだか困っている風にも見えた。
『この人は困ってる』
そう確信して俺は勇気を振り絞って声をかけた。
「あの…どうかしたんですか?」
「…お釣りが出てこない」
彼女は少し黙ったあと、そう言った。
もしかしてと思いながら
俺はお釣りが出るレバーを下ろした。
すると、チャリンという音と共に
お釣りが出てきた。
「ここ下げないとお釣り出ないよ?」
そう俺が言うと
「知ってるし!!」
と言いながら彼女は顔を真っ赤にして逃げてった。
そんな可愛い彼女とは今でも付き合っているが、
相変わらずツンデレで
少しおバカさんなのは変わらない。