テラーノベル
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#ミステリー
#溺愛
#ケンカップル
#腹黒
まずは、『ミステリーは恋の始まり』から始まったようである。
「あ、この俳優さんかっこいいですよねぇー」
私は探偵役の俳優を指差して言う。
「こ、こ、琴宮はあぁゆうのがタイプなのか?」
と、天羽オーナーが尋ねるので。
「いや、タイプって言うか…
単純にカッコいいですよね。」
私はそう答えた。
「…俺よりも?」
天羽オーナーが少し拗ねた様子で言う。
何だか知らないが、テレビ画面の中の俳優さんにライバル心を燃やしているようだ。
「うーん…
そこは好みの問題になるんじゃないですかね?」
私は無難に返す。
「俺は琴宮の好みを聞いてるんだよ…!」
「えぇ!?
うーん、そうですね、どちらもカッコいいと思いますよ。
ちょっと天羽オーナー黙っててくれません?
ミステリーがちっとも頭に入って来ないじゃ無いですか!」
私は言う。
「わ、わ、悪い。」
しょぼんとする天羽オーナー。
だいぶ反省はしているようである。
「私あの女の人が怪しいと思うんですよねぇ…」
「ばか、左から3番目の男が犯人だろ。」
「どうしてそう思うんですか?」
「1番意外な奴が犯人だって、相場は決まってるんだからだよ。」
そんなこんなで、犯人当てをしながら物語は進んでいき、真犯人は2人とも見事にハズレた。
「全然違うじゃないですか。」
私。
「お前だって外したじゃんか!」
ムキになる天羽オーナー。
「まぁまぁ、次のDVD見ましょうよ。」
私は言う。
「あぁ、次は怖いぞ。
俺にしがみつくなよー?」
天羽オーナー。
残念ながら、ホラー系は大丈夫なんですよね、私。
心の中でそう思った。
始まって数分後…
天羽オーナーは私にしがみついていた。
「ヒィィィィィ!
千子が来るぅぅぅ!」
「天羽オーナー、あれはフィクションですよ!」
「こ、こ、琴宮、俺を守ってくれ!
いや、違う、俺がお前を守ってやる!だ!」
天羽オーナーはそう言いながら、私の肩にしがみつく。
いや、この状態で”守ってやる!”とか言われても…
完全に私が守ってるよね?
「あぁ!
そんな深追いするなよ!
千子が来るだろ!」
天羽オーナーは見たいのか、見たく無いのか、私の肩からちょこちょこテレビ画面を見ている。
結局、天羽オーナーは怖がりまくり、ずっと私にしがみついていた。
「な、な、なんだ!
大した事無かったな!
見ろ!
俺が居れば大丈夫なんだ!」
モテ男のデートテクニック!に載っているセリフだろうか?
とても、怖がりまくった人のセリフとは思えない。
「はいはい、頼もしかったですよー。」
棒読みで言う私。
だが、ほんの少しだけ天羽オーナーを可愛いと思ってしまったのは…
今は言わないでおこうかな…?ふふ…
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