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第4話 猫もつらいよ
「――待ってよぉネコちゃーん!」
猫の身体が慣れていないとはいえ、どんなに逃げ回ってもピンクのランドセルの子はどこにでも現れた。
(なんで見つかるの!? 意味わかんない……!)
「恥ずかしがらなくていいからさーネコちゃーん!」
「みゃあぁう!(恥ずかしいとかそういう問題じゃない!)」
高い威嚇の声にも一切怯まず、笑顔のまま追いかけてくる少女。
その笑顔がむしろ黒い笑顔にすら見えてくるのだった。
(し、しつこいー! さすがにここまで私しつこくなかったよね!? だよね!?)
遥か昔の記憶を引っ張り出しながらも、どうにか少女に捕まらないように走る。
(あ……子どもが増えてきた……場所考えて逃げないと、追跡者がこれ以上増えたら困る……!)
下校の時間帯だけあり、学校付近の通学路は小学生の姿は多い。
なるべく人が少なそうな道を選んで走る冬花だったが―― ********
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