第5話 新しい猫かぶり?
時間は――銀二が冬花を追い出した日の朝に遡る。
いつもの一日の始まり――山城彰人にとってもそれは変わらない。
(昨日……あれからまたいつも以上にニコニコしてたよな、古河)
ただ前の日の引っ掛かりが、この日は尾を引いているだけだった。
他の社員たちよりも早めに出勤した彰人は苦々しい顔をしていたが――コンビニで買ったアイスコーヒーを飲んでいたせいではなかった。
(言い過ぎた……かもしれないが、あんな笑顔で取り繕うだけだから、結果が伴わないんだ)
他人から冷たいとか愛想が悪いと言われる彰人だが――かといって、完全に冷血漢なわけでもなかった。
(俺が気にしたってしょうがない。実際、古河の考えや行動が変わらなきゃ、何も変わらない)
彰人からすれば作り物のように見える、冬花の笑顔を思い出しつつ仕事の準備を始める。
オフィスに少しずつ人の姿が増えていき、本来***********
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