テラーノベル
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冷たいコンクリートと鉄の匂いが立ち込める地下尋問室。
両腕を鎖で吊るされ、血に塗れたシャツを纏ったミヒャエル・カイザーは、目の前の椅子に座る潔世一を、狂おしいほどの熱を帯びた瞳で見上げていた。
潔は足を組み、冷徹な目でカイザーの無惨な姿を見下ろしている。
その背後には、影のように寄り添う凪誠士郎と御影玲王が、いつでも獲物の首を刎ねられるよう殺気を放って控えていた。
「終わりだカイザー。お前の組織の権益はすべて俺が喰った。お前はもう、用済みだ」
潔が冷たく言い放つ。
その声には一切の情がなく、完璧な 「ボスの宣告」 だった。
潔は懐から銃を取り出すと、それを自らの手では構えず、隣の玲王へと放る。
「玲王、殺せ。俺の部屋をこれ以上、こいつの血で汚したくない」
潔は自分の手を汚す価値すらないと言いたげに、背を向けようとした。
――その時、フッと、静寂を切り裂いてカイザーが低く笑った。
「ハハ……。いいぜ、ヨイチ。お前に敗れて、お前に殺されるなら本望だ……」
カイザーは鎖をジャラリと鳴らし、首元の青い薔薇を歪ませながら、挑発的に口元を釣り上げる。その視線は、玲王の持つ銃ではなく、真っ直ぐに潔の背中に突き刺さっていた。
「――けどさ、お前にそれができるかな? 自分の手を汚さず、お人形(部下)に引き金を引かせる……そんな温いエゴで、本当に俺を『殺した』ことになるのかよ、世一ィ?」
「……ッ、この期に及んで……!」
玲王の額にピキリと青筋が浮かび、銃口をカイザーの眉間に強く押し付ける。凪の瞳からも、完全に光が消えた。
だが、潔は片手を上げて二人を制した。ゆっくりと振り返った潔の瞳には、かつてないほどのドス黒いエゴの炎が燃え盛っている。
潔は玲王から銃をひったくると、カイザーの額に自ら銃口を叩きつけた。
「……ナメるなよ、カイザー。お前を喰い殺すのが俺の役目だ」
カチャリ、と引き金に指がかかる。死の直前、カイザーは恐怖ではなく、待ち望んだ恍惚の表情で笑った。
「――っ、はは! そうだ、それでいい、ヨイチ……!」
しかし、潔は引き金を引く直前で、ふっと冷酷に微笑んで銃を収めた。
「……と思ったか? お前の望み通りに動くと思うなよ。お前は一生、俺の手で殺される価値すら与えられないまま、裏社会の底辺で這いつくばって生きろ」
極上の生殺し。
一番欲しかった 「潔による死」 を奪われたカイザーの顔が、絶望と更なる狂信で歪んでいく。潔はその姿を極上のデザートでも見るような目で一瞥すると、 「行くぞ」 と二人の猟犬を従えて、地下室を後にした。
ま-ん-て-ん
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#潔嫌われ
潔ッ俺を観ろ!の場面で死ぬ運命
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橘 柚
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コメント
4件
めっちゃええやん(👍 ˙-˙ )なんかカイザードM化してる🤣🙃
ああ……もう、これ、やばい……。 「生き♡♡♡」ってタイトルが、最後の潔の選択で完璧に回収された瞬間、鳥肌が止まらなかったよ。 カイザーの「お前に♡♡♡れるなら本望」って台詞が、潔に「死ぬ価値すらやらない」って返されるの、重すぎて心臓ぎゅってなった……。 玲王と凪の忠犬感もたまらなくて、特に潔が自分で銃を向ける流れ、めっちゃ滾った。 死ぬより、愛する人に生きることを強要される方が、よっぽど残酷だよね……。 次の話、絶対読みます。