更新遅れてすみません(>人<;)
おんりー視点
『全部知ってる』
その言葉を頭の中で反芻する。
全部?それは僕がこの日々を繰り返しているのも?
まずそもそもおらふくんは家で寝てたはず。
なんでこの場所が分かった?
何もかも分からないまま、自分に抱きついて泣いているおらふくんの背中を宥めるように叩く。
君が悲しくて泣くなんてあってはいけない事だから。
「大丈夫、大丈夫」
ぽんぽんと背中を叩きながらおらふくんに言い聞かせるように呟くとようやく顔を上げる。
「、、、もう、おんりーはそーやっていっつも僕を子供扱いするんやから」
泣いたせいで少しだけ赤い目はそれでも嬉しさを孕んでいて、安心した。
「いきなり泣き出しちゃってごめんな。ちゃんと説明するから」
涙を拭って拙く、つまりながらも紡がれる言葉に耳を傾ける。
ループしてる時、最初の事故を再現してみた事、すると気づいたらここにいたこと、僕がいて思わず泣いてしまったこと、、、
「そっか、、、まずは僕のためにありがとう。でも、あんまり無茶しないでよ」
おらふくんがどれだけ辛くて苦しい思いをしたのか、同じ経験をしている自分なら分かる。
だから、おらふくんを救い出したかったのに、逆にこっちが救われてしまった。
「んなこと言って、おんりーもいっぱい無茶しとるやろ。僕も思ってることは同じやから。おんりーに苦しんでほしくない」
いつもとは違う真剣な瞳に吸い込まれそうになる。
じっと澄んだ青色の瞳でこちらを見て解答を待つ君を見つめ返す。
「うん、わかった。でも、おらふくんが危険だったらまた無茶しちゃうかもだから、気をつけてよ」
ぱちぱちと瞬きしながら丸い目を更にまん丸にして、それからふはっと笑う君をみて僕も笑う。
「僕、責任重要やん!しゃーない、これからは気をつけるわ」
「おらふくんに僕の命がかかってるから」
お互い改めて対面してしばらくして、気が抜けたのか笑う僕たちが急に白い閃光に包まれる。
「へ、?」
「おわっ!?」
どうすることもできずお互いくっついて目を瞑ると、光が収まる。
そっと目を開くと覚えのある黒い空間と、2人の黒いフードの青年が立っていた。
次回!最終回!(多分)
お楽しみに!
コメント
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うっわ楽しみ!