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私たちは、タイムマシーン発着場に立っていた。クロナが手を振る。
クロナ「母さん、こっち!早く!」
「待って、クロナ!」私は急ぎ足で追う。
タイムマシーンが作動し、目の前にねじれる光の渦が広がる。
私たちは、ゲートをくぐった。
セレン「ここは…?」
耳に届くのは、係員から渡されたイヤホンの声。
案内人「西暦2750年5月5日の日本です」
突然、男性が近づいてきた。
男性「魔女様、お願いがあります」
セレン「なんでしょうか?」
男性「実は、アイラお嬢様が行方不明になりまして、捜索をお願いしたく…」
セレン「アイラ…!」
思わず声が漏れる。
アイラ、私の親友。国に強制的に実験台として連れ去られ、私の目の前で亡くなった。
セレン「分かりました。特徴を教えてもらえますか?」
男性は写真を差し出す。
セレン「5歳の少女です」
小さな姿に、思わず胸が痛む。
セレン「分かりました。探してみます」
私はクロナと共に探索を始めた。
すると、遠くでアイラが襲われているのを見つけた。
私は駆け出し、彼女を救う。
アイラ「ねぇ、あなたたちは?」
セレン「私はセレン。こちらは私の娘、クロナよ」
アイラは少し笑い、手を振る。
アイラ「ふ〜ん。でも、ありがとう。私を執事たちのもとに連れて行って」
私は心の中で葛藤する。
このまま逃がせば歴史が変わる。
目の前で亡くなった彼女の記憶が、胸を裂くように痛む。
溢れる涙を必死でこらえる。
「お母さん?」クロナの声が震える。
「だ、大丈夫だよ…」私は微笑むしかできなかった。
震える手でアイラを執事たちに託し、この時代を後にする。
セレン「ごめんなさい、アイラ…!」
クロナが私を抱きしめる。
私は心に誓った。
娘のために、これからも生きていこう、と思うのだった。
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#現代ファンタジー
るるくらげ