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短編「閻魔の仮説」
閻魔の執務室。
古い文献を眺めながら、閻魔は静かに口を開いた。
「……一つ、仮説がある。」
近くにいた鬼が首を傾げる。
「仮説ですか?」
閻魔は頷く。
「古流斬の『曖昧』。」
「あの能力は、どう考えても異常じゃ。」
「本来、人間の能力は成長しても性質までは変わらん。」
「強くなることはあっても、別の能力へ変質することはない。」
鬼も真剣な表情になる。
「確かに。」
「前例は一つもありません。」
閻魔は机を軽く叩いた。
「じゃが古流斬だけは違う。」
「『認識をずらす能力』だったものが、『曖昧』へ変わった。」
「世界の理そのものを書き換えたような進化じゃ。」
鬼は腕を組む。
「俺は違うと思います。」
閻魔が視線を向ける。
「何がじゃ?」
「古流斬は優しいです。」
「でも昔はマフィアでした。」
「善性はあります。」
「だけど、そこまで聖人みたいな人じゃない。」
「だから『傲慢の善性』なんて話は、俺は違う気がします。」
閻魔は少し考え込み、静かに答えた。
「わしも断言はできん。」
「じゃが説明がつかんのじゃ。」
「『曖昧』と『理想』。」
「能力の性質があまりにも近すぎる。」
鬼は黙って聞く。
閻魔は続けた。
「もしかすると。」
「古流斬は無意識のうちに、傲慢の能力の本質を理解した。」
「あるいは、人間では本来届かない領域に偶然たどり着いた。」
「それくらいしか説明ができん。」
鬼はため息をつく。
「つまり、偶然の天才ってことですか。」
「いや。」
閻魔は首を横に振った。
「天才だけでは説明できん。」
「努力だけでも説明できん。」
「才能だけでも説明できん。」
「何かが重なって、奇跡が起きた。」
「それが古流斬という存在じゃ。」
執務室は静まり返る。
閻魔は最後に小さく呟いた。
「答えは分からん。」
「だが一つだけ確かなことがある。」
「古流斬は、人間という枠をとうの昔に超えてしまった。」
鬼も静かに頷くしかなかった。
#鬱展開
Mist-404
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#バイオハザード
SOMAMON7A
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コメント
1件
うわああ第133話…!!✨ 閻魔様と鬼の会話、めっちゃ深くてゾクゾクしたよ…!「古流斬は人間の枠を超えた」って台詞、重すぎて何度も読み返した😭💕 能力の変質とか奇跡の話、伏線っぽくて今後の展開が気になりすぎる…!古流斬くんの過去や「傲慢の善性」の謎も含めて、この世界観の奥行きがマジでエモい…!次回も楽しみにしてるね⋆♡