テラーノベル
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ご本人様には関係ありません。
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「おい!早く歩け」
「チンタラすんな」
あれ、なんで、捕まった?
なんで、こんなことに…
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「うーわ、久しぶりだな、わら」
思わず小さく口にした。
「…バレたらやばいか?まあ、さっさと用事済ませて帰ればいっか、」
今思えば、この考えは浅はかだったと思う。
「だめだ、だいぶ街並みが変わっててどこにあるのかわかんねぇ。」
聞くか?いやでもバレたら…。
でも、ここでぐずぐずしてんのもあぶねえよな…。
…聞くか。
「すいませーん…。あのぉ、道を聞きたくて…」
「お?珍しいな、こんなちっさい国で道に迷うなんて」
やべ、怪しまれるっ、
「ぇっと、実はこの前まで寝たきりの生活でして、やっと歩けるようになったんです。それで、昔、母と歩いた街に来たんですけど、小さかったし、だいぶ街並みが変わってて…。」
我ながら良い言い訳だな。
「そうだったのかい、大変だったねぇ。にぃちゃんどこに行きたいんだ?おじさんが教えてあげよう。」
「ありがとうございます!えっと、ここの酒屋に行きたくて…」
「お?にぃちゃん酒好きなんか?」
「あ、はい!カクテルを作るのが好きで…」
「そーなのかい。それはいいねぇ。よし、連れてってやる。着いてこい。」
「ありがとうございます!」
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「さぁ、着いたぞ。」
「ほんとにありがとうございました。」
「いいんだよ、おじさんは暇だからね。それに、にぃちゃんの話面白かったしね。」
「いえいえ、そちらの話もとても面白かったです!」
「はっはっは、にぃちゃんやっぱり面白いな。ま、帰りは来た道を通れば戻れるから。じゃあな、にぃちゃん。」
「さようなら!」
良かった最後までバレなかった。
変なこと言ってないよな?
まあ、大丈夫だろ。
さっさと用事終わらせて帰ろ。
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ふぅ、とりあえず買いたいものは買ったかな…
「、さっさと帰ろ…」
俺は勢いよく、静かにドアを開けた。
その時、
「動くな!国家英雄隊だ。ゆっくり荷物をおろせ。そのまま手を後ろに回せ。」
え?
「早くしろ!」
なんで、
なんで、ヒーロー軍が?
「こいつで間違いないですか?」
「そうだ!こいつだよ、俺を襲おうとしたのは。」
「ご協力感謝します。」
っ、あいつ
「おまえ、あの時のおっさんか…?何デタラメ言ってんだ!俺は、襲おうとしてなんか…」
「黙れ!ヴィランの言うことは、信用出来ない。」
「なんだよ、それ…。てか、そもそもなんで、俺がヴィランになってんだよ!俺はヴィランなんかじゃない!」
「いや、お前はヴィランだ!こちらには無い、覇気を纏っているからな!」
くそっ、逃げるしか…
「逃げても無駄だぞ。もう数分もしたら、特殊隊が来る。もうお前は終わりなんだよ。大人しく降参しろ。」
なんで、
ヘマなんかしてなかったはず。
そもそも、俺らに覇気なんかない。
ていうか、襲ってねぇし。
これ、結構やばいかも、わら。
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「ほら!さっさと歩け!」
「チンタラすんじゃねぇぞ!」
最悪だ…
「ここだ、止まれ。今日からしばらくここにいてもらう。お前の処分は後で決まる。大人しくしてろよ。」
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行ったか?
「汚いし最悪。」
せめて綺麗なとこにしろよ。とか、愚痴をこぼしてた時、声をかけられた。
「こんにちは。」
誰だろ、この人。
「えっと、どちら様ですか?」
「いひっ、君面白いね。ヴィランなのにヴィランっぽくないっていうか。」
「は、はぁ…。」
マジで、何言ってんだこの人。
なんか無駄に筋肉質っていうか、マッチョだな。
「えーと、名前だったよね。俺は、国家英雄特殊部隊隊長の岩本照。まあ、照って呼んで。」
英雄隊の隊長が何の用だ?
「君の名前は?」
「…答える義務、ないでしょ?だから言わない。」
「やっぱ面白いね。じゃあこっちから言わせてもらうね。君は深澤辰哉くん。ヴィランサイドの人間、ってことであってる?」
「っ、なんで知って…」
「うちの情報係は優秀だからね。」
「で、まあ、本題に入るんだけど。君は死刑が決まったよ。でも、すぐには殺さない。こちらとしては、何が起こるかわかんないからね、下手なことは出来ない。だから、2ヶ月後に殺す。あ、もちろん殺すのは俺ね。」
何がもちろんだ。
「俺は死なない。殺されない。」
「すごい自信だね、ふっかは。」
……。
「…ぇ?ふっか?」
「え、うん。深澤辰哉だからふっか。」
「いや、意味わかんないでしょ」
「まぁまぁ、仲良くしてよ。俺たちこれから2ヶ月間一緒に過ごすんだから。監視も兼ねてだけど。」
こうして俺は、ヒーローの国で、生活することになった。
コメント
1件
ふわたべさん、第1話読ませていただきました! 「わら」って語り口の軽さと、捕まった絶望感のギャップがいいですね。道案内のおじさんにまんまとハメられちゃう展開、ゾッとしました…。岩本隊長の「ふっか」呼びが不気味で、なんで名前を知ってるのか気になります。 2ヶ月の猶予、このあとどう動くんでしょう。続きが気になる引きでした!
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#だてこじ