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第48話『黒龍四天王』
北西平原。
なおきりと黒牙将軍の激戦は続いていた。
斧と黒槍。
二つの巨大武器を振るう黒牙。
なおきりも全力で応戦する。
しかし。
後方では別の衝撃が走っていた。
じゃぱぱが受け取った報告書。
そこに記されていた内容を見て、シヴァも言葉を失う。
「どうしたんや。」
副将が尋ねる。
じゃぱぱはゆっくり答えた。
「黒牙…。」
「四天王最弱や。」
静寂。
周囲の将校たちが固まる。
「は…?」
誰も信じられなかった。
今まさに戦っている黒牙将軍。
圧倒的怪力。
圧倒的武力。
なおきりを追い詰めている怪物。
その男が。
最弱。
じゃぱぱは報告書を握る。
そこには黒龍国最高機密が記されていた。
黒龍四天王。
黒龍王直属の四人。
まず。
第四席。
黒牙将軍。
異名。
『漆黒の捕食者』
怪力と耐久力に優れる猛将。
しかし。
四天王最弱。
そして。
第三席。
黄雷将軍。
異名。
『迅雷の閃光』
黒龍軍最速。
馬上戦では無敗。
敵将の首を一瞬で奪うと言われる将軍。
さらに。
第二席。
炎獄将軍。
異名。
『煉獄の焦土』
通った場所は何も残らない。
城。
砦。
軍。
全てを焼き尽くす破壊者。
そして。
四天王最強。
第一席。
蒼厳将軍。
異名。
『蒼天の統率者』
黒龍王を除けば最強。
十万を超える軍勢を完全に統率し。
戦場そのものを支配する伝説の大将軍。
報告を読み終えた将校たちの顔色が変わる。
「こんなの勝てるのか…。」
誰かが呟く。
その時。
遠くの空。
東の方角から狼煙が上がった。
一本。
二本。
三本。
緊急信号だった。
シヴァが目を見開く。
「まさか…。」
次の瞬間。
新たな伝令が馬を飛ばして到着する。
「報告!!」
息を切らしながら叫ぶ。
「東部防衛線を突破した敵将が判明!!」
全員が振り向く。
伝令は震えながら言った。
「黒龍四天王第三席!」
「黄雷将軍です!!」
ざわめきが広がる。
黒牙より強い将軍。
しかも王都へ向かっている。
一方。
黒龍国本陣。
巨大な玉座の前。
黒龍王へ報告が届く。
「黒牙将軍、北西平原にて交戦中。」
「黄雷将軍、東部突破成功。」
黒龍王は静かに聞いていた。
そして。
小さく笑う。
「面白い。」
「虹国は予想以上だ。」
その時。
玉座の間の扉が開く。
入ってきたのは青い鎧の男。
周囲の将軍たちが一斉に頭を下げる。
蒼厳。
黒龍四天王第一席。
黒龍王が視線を向ける。
「まだ出るな。」
蒼厳は静かに頷いた。
「承知。」
短い返事。
だが。
その威圧感だけで周囲の空気が張り詰める。
黒龍王は再び笑った。
「まずは虹国に絶望を見せてやれ。」
「本当の恐怖はこれからだ。」
その言葉と共に。
黒龍侵攻は新たな段階へ突入しようとしていた…。
#リゼロ
すず
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コメント
1件
ああ、この展開…痺れました。今なおきりと戦ってる黒牙将軍がまさかの「四天王最弱」って、もうその衝撃で胸がギュッとなりましたよ…。これ以上強いのがあと三人もいるのかと思うと、嫌な予感とともに物語の奥行きが一気に出ましたね。そして最後の蒼厳の登場シーン、あの短い「承知。」だけで空気が変わる感じ、すごく好みです。黒龍王の余裕の笑いも不気味でたまらなかった…。続きが気になりすぎます🍙さん…!