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#リゼロ
すず
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第49話『迅雷の襲来』
北西平原。
なおきりと黒牙将軍の戦いは激しさを増していた。
ガァァァン!!
槍と黒槍が激突する。
なおきりは後退する。
黒牙も一歩下がる。
両者とも傷だらけだった。
「へぇ。」
黒牙が笑う。
「ここまで耐えた奴は久しぶりだ。」
なおきりも笑う。
「そっちこそ。」
「最弱にしては強いやん。」
その瞬間。
黒牙の眉がぴくりと動いた。
「知ったか。」
そして豪快に笑う。
「そうだ。」
「俺は四天王最弱だ。」
周囲の虹国兵たちが青ざめる。
あれで最弱。
なら上の三人はどれほどなのか。
その時だった。
東の空。
バチィィィッ!!
雷のような音が響いた。
戦場中が振り向く。
そして。
遠くの丘から黒龍軍の伝令が現れる。
「黒牙将軍!」
「黄雷将軍より伝令!」
黒牙が振り向く。
伝令は叫んだ。
「東部防衛線完全制圧!」
「敵将三名討ち取り!」
「王都まで七日です!!」
戦場が凍りついた。
七日。
もう七日しかない。
黒牙は笑った。
「早いな。」
「さすが黄雷だ。」
なおきりの表情が険しくなる。
第三席。
迅雷の閃光。
黄雷。
その時。
さらに続報が届く。
「黄雷将軍が王都先遣隊として単独前進開始!」
「直属騎兵五千のみを率いています!」
じゃぱぱが目を見開く。
「五千だけで?」
シヴァも信じられない。
王都には数万の守備軍がいる。
普通なら自殺行為。
だが。
黒牙は笑っていた。
「終わったな。」
「黄雷は一人で戦況を変える。」
一方。
虹国王都。
王宮。
光金王の元へ緊急報告が届く。
「東部防衛線壊滅!」
「黄雷軍接近中!」
「到達予想三日!」
軍議の間が騒然となる。
のあが地図を見る。
「速すぎる…。」
もふも顔色を変える。
「黒牙軍より先に来る。」
つまり。
王都は二方面から挟撃される。
その時。
王宮の外から馬の音が響く。
ドドドドドドド!!
衛兵が叫ぶ。
「敵襲!?」
だが違った。
現れたのは一騎。
たった一騎だった。
黄金の稲妻が描かれた黒い鎧。
黒龍軍の使者。
いや。
本人だった。
黄雷将軍。
黒龍四天王第三席。
迅雷の閃光。
彼は王都の門前までたった一人で来ていた。
城壁の上の兵士たちがざわめく。
「一人…?」
「何しに来たんだ…?」
黄雷は静かに王都を見上げる。
そして。
小さく笑った。
「なるほど。」
「思ったより楽しめそうだ。」
その目は。
獲物を見つけた猛獣のようだった。
王都決戦の幕が。
ついに上がろうとしていた…。
コメント
1件
わあ、第49話、すごかったですね…! 黒牙将軍が「最弱」って自認してるのにあれだけ強いってことは、上の三人、特に黄雷将軍はどれだけヤバいんだろうって思ってたら、まさかの単独先行。しかも王都まで三日って、もう本当に時間ないですね。最後の「楽しめそうだ」の台詞、めっちゃ不気味でかっこよかったです…! 次が気になりすぎます🍙さん!