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第67話『黒龍城』
黒龍国本土。
険しい山々を越えた先。
なおきり。
じゃぱぱ。
シヴァ。
そして蒼龍。
四人は黒龍城へ向かっていた。
やがて。
巨大な城壁が見えてくる。
黒龍城。
黒龍国の王都。
その規模は秦の王都にも匹敵していた。
じゃぱぱが口笛を吹く。
「でっかいな。」
シヴァも驚く。
「想像以上だ。」
だが。
なおきりは違和感を覚えていた。
「……静かすぎる。」
蒼龍が頷く。
「気づいたか。」
「昔は違った。」
「市場も賑わっていた。」
「子供たちも笑っていた。」
蒼龍の表情が曇る。
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「今は違う。」
城下町には活気がない。
兵士はいる。
だが民の姿が極端に少ない。
まるで。
国全体が何かに怯えているようだった。
その頃。
龍哭谷。
戦況はさらに激化していた。
桓騎軍が再び敵後方へ奇襲。
蒙驁軍も猛攻を続ける。
しかし。
蒼厳軍は崩れない。
王翦が呟く。
「異常だな。」
副将が頷く。
「普通なら既に瓦解しています。」
王翦は遠くを見る。
そこには。
蒼厳将軍が立っていた。
まるで全てを見通しているように。
一方。
黒龍城。
蒼龍の案内で城内へ侵入した四人。
隠し通路。
地下階段。
古い石壁。
そして。
城の最深部へ辿り着く。
蒼龍が立ち止まった。
「この先だ。」
なおきりが尋ねる。
「何がある。」
蒼龍は答えない。
ただ。
重い扉を押し開く。
ギギギギギ……
扉の向こう。
そこにあった光景を見て。
四人は絶句した。
巨大な地下空間。
その中心に。
無数の石碑。
そして。
鎖に繋がれた巨大な黒い龍の像。
いや。
像ではない。
それは生きていた。
ゆっくりと目が開く。
黄金色の瞳。
圧倒的な威圧感。
じゃぱぱが後ずさる。
「……なんやこれ。」
シヴァも息を呑む。
「本物……?」
蒼龍が震える声で言う。
「これが。」
「黒龍国最大の秘密。」
「黒龍王が十年前に発見した存在だ。」
なおきりが龍を見る。
その瞬間。
龍がゆっくり口を開いた。
「……人間か。」
四人の背筋が凍る。
喋った。
黒い龍は。
確かに言葉を話した。
そして。
次の言葉はさらに衝撃的だった。
「久しいな。」
「虹の民よ。」
なおきりたちが固まる。
なぜ。
この龍が虹国を知っているのか。
黒龍王の秘密。
虹国との繋がり。
そして十年前に起きた出来事。
全ての真実が。
今まさに明かされようとしていた…。
コメント
1件
いやぁ、第67話読みました!黒龍城の地下にまさか生きてる龍がいるとは…しかも「虹の民よ」ってなおきりたちを知ってる感じ?ここで終わるのはずるいですよ!戦況も気になるし、蒼龍の過去とか黒龍王の秘密も一気に謎が深まって続きが気になりすぎます。静かすぎる城下町の雰囲気も不気味で良かったです🔥