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前回の続きより

照Side


翔太に銃の焦点を合わせる敵。俺と舘さんが助けようにも、距離がありすぎて間に合いそうにない。ダメだ、翔太が……と思った次の瞬間。

見えない何かの圧力で潰され、敵が消えた。その圧力の正体は……


💜「ふぅ……危なかった。ちゃんと周り見とけよ、翔太?」

💛❤️「「ふっか……!」」

悪い笑顔を浮かべながら部屋に入ってきたのはふっか。さっきの圧力による攻撃も、ふっかの能力の一つだ。

💙「ごめん、ありがと」

💜「いいってことよぉ〜」

🩷「ふっかが来たってことは、そっち落ち着いたの?」

佐久間は一瞬こっちに来て話に入ったが、すぐにまた敵の方へ戻って行った。相変わらず慌ただしい奴だな……

💜「うん。ちょっとあべちゃんが暴れちゃったけどとりあえずはね〜」

💛「また暴走したのか、阿部」

💜「まあちょっとね。今回は敵が悪いよ……んで、今どゆ状況?」

ふにゃりと微笑みながら言ったかと思えば、フッと真面目な顔になり戦いの状況を確認するふっか。

💛「話の途中で敵が本性表して、今に至る。今舘さんと佐久間が気を引いてくれてるけど」

💜「ふーん、なるほどね。おけ、俺も加勢するわ」

ふっかは手袋をつけ直しながら言った。

💙「なんか知らねぇけど、今回敵の数多すぎなんだよな……」

翔太が話しながらバン、バン!と敵を撃つと、ふっかが手をクイッと動かしてさらにとどめを刺す。

💜「まあまあ、なんとかなるでしょ……俺が来たから」

そう言うと、ふっかの目の色が変わって周りの空気が一変した。……能力を最大まで放つようだ。

💛「ふっか、手伝うよ」

ふっかの負担を少しでも減らすため、俺はそう言ってグッと手に力を込める。目をつぶり、ふっかの醸し出すオーラに俺の波長を合わせる。

前にも一度、やったことがある。俺とふっかの波長を合わせて、周り一帯に解き放つ岩の力のサイコキネシス。

💜「ありがと、照」

💙「佐久間!涼太!」

翔太が敵の気を引いてくれている2人に声をかける。チラッとこっちを見た2人は一瞬で状況を把握し、敵とは距離を取って攻撃を仕掛けるようになった。ここから、俺たちの怒涛の連続攻撃が始まる。

🩷「くらえっ、キラシ☆フラッシュ!」

佐久間が強烈な光で敵の動きを止めると、

❤️「Let’s Fire Time!」

舘さんが敵一帯に炎を放つ。続けて、

💙「ウォーターパニック・ショット……!」

技名を叫ぶのが恥ずかしい翔太が、小声で呟きながら水の術を繰り出す。

💜「……いくよ」

💛「おう」

顔を見合わせ頷き合うと、同時に敵全体に力を放った。辺りが黄色と紫の光に包まれる。光が消えると同時に、言葉を残す間もなく消えていく敵たち。俺とふっかはハイタッチで静かに喜び合う。


🩷「ナイスー!!今日も息バッチリだなお前ら!」

❤️「さすが夫婦、といったところか……」

💛「おい!やめろよ〜笑」

佐久間と舘さんが俺たちを茶化してくる。俺は笑って誤魔化しながら、テレパシーで阿部に連絡を入れる。


💛「もしもし、阿部ー?今終わったよ」

💚『あ、照!結構長かったね、お疲れ様……!俺たちは今、康二たちが待機してた××ビルで連絡待ってたとこ』

💛「なるほど、じゃあかなり待たせちゃったね……ごめん」

💚『いやいや、謝ることないよ!まあたしかに、俺もみんなもすっごく心配したけど……無事でいてくれたなら、本当に良かった』

💛「ほんとごめん。この後は事務所戻る感じで大丈夫そう?」

💚『うん、大丈夫!みんなにも伝えとくね。じゃあまた事務所で!』

💛「おう」


俺のテレパシーをじっと見守っていた四人が、どうだった?とでも言いたげな表情で見つめてくる。

💛「なんだよ、子供かよ笑」

🩷❤️「「お父さん!!」」

すかさずボケてくる佐久間と舘さん。息ぴったりすぎるだろ……

💙「ボケ被んのマジでやめて」

と注意しつつも、口元のニヤけが隠しきれていない翔太。

💜「おい、面白がってんの丸分かりだぞ」

💙「うっせぇよ!」

まるで兄弟のようなやり取りをする四人。さっきまで殺気を滲ませながら一緒に戦っていたとは、到底思えない……そんな不思議な感覚になりながら、俺は話の軌道を修正する。

💛「はいはい、分かったからこの後の話するぞ?」

そう言うと、ワイワイしていた四人はスっと静かになる。こいつらほんとに子供だな……笑

💛「この後は事務所に戻って、阿部たちと合流。その後はたぶん、報酬の話とかちょっとしてから各自解散になると思う」

❤️「分かった。阿部たちも無事そうで良かった……」

💙「おし。早く事務所戻って、帰ろう」

🩷「誰が一番早く事務所に戻れるか勝負しよー!」

💛「もうそんな元気ないから。普通に帰ろ?」

💜「ねー俺の能力使っちゃダメー?」

🩷「あ、それいいかも!」

ふっかの能力で瞬間移動も出来ることを忘れていた。一瞬良い案のように思えたけど、たしか……

💛「でもさ、結構体力使うんじゃなかったっけ」

💜「え?あー大丈夫。戦いに比べたらマシだから」

ふっかは一瞬考える素振りを見せたが、すぐに手をヒラヒラとさせながら言った。

❤️「無理はするなよ?だって……」

💜「別に無理なんてしてないよ〜!大丈夫大丈夫、ありがと舘さん。……あの時は、俺がただ弱かっただけだから」

表情を少し暗くしながらふっかは言った。

(続く)

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