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mktが来るまでの間、僕は考えことをしていた。
(やっぱり、wkiが倒れた原因って…)
(…僕のせい、だよね。)
(せっかく迷惑かけないようにしてるのに…)
(こんなに迷惑かけるなら。)
(…消えた方が、良い。)
僕はベットから起き上がった。
そうして、外の景色が見える窓を開けた。
開けると共に、春を感じる少しざらついているかのような風が部屋の中に入った。
「…バイバイ、mtk 。wki 。」
別れを告げ、窓の縁に片足を掛ける。
…今から空を飛ぼうとしたら、気持ちよさそうだな。
飛べることを楽しみにして、窓に両足を乗せる。
結構な高さがあったが、不思議と恐怖は感じない。
飛び降りようと、体を前のめりにした。
…誰かが、後ろから引っ張られない限り。
💙「だ…めッ…!!」
wkiから腰の辺りを両手で抱えられてしまった。
このまま落ちたら、wkiまでも落ちてしまう。
そうしたら、mtkは絶望して…
それだけはいけなかった。
自分は死んでも良いけど、wkiはmtkの大切な人だから。
そう考えた僕は一旦、飛び降りるのを辞めた。
部屋の方に戻るとすぐ、wkiに抱き寄せられた。
「ちょ、wki…もう飛び降りないから、離してくれる…?」
(…今度は、見られないように、夜中にしよう。)
そう考えているが、いまだにwkiは離してくれない。
こうなったら無理矢理にでも…
抱き締められている手を剥がそうとした瞬間、無言だったwkiが話した。
💙「ねぇ、ryokちゃん…」
💙「どうして…どうして、僕たち、からッバイバイ、しようと…したの…?」
wkiの体に触れている部分から分かる通り、まだ熱はあるようだった。
そのためか、wkiから出てくる言葉が幼くなっていた。
「どうして、か…」
素直に言えば、『2人が苦労しないように。』と答える。
けど、今のwkiに言ったら自責ばっかしてしまい、それを見るmtkも辛いはず。
2人が苦しむのを見るのは嫌だった。
でも、心配を掛けるのも、嫌だった。
どういう理由にすれば、2人が辛い思いをせずに、納得してくれるのか。
そして、僕が2人から離れることを、理解してくれるのか。
あれやこれやと、理由を考えていると、mtkが部屋に入ってきた。
❤️「お待たせ〜」
❤️「ごめん、先生と話してたら遅くなって…」
❤️「…2人とも、どうかしたの?」
どうやら、wkiが泣いていることに気づいたようだった。
「ごめん、ちょっと…ね…」
❤️「……?」
💙「…ryokッちゃんが、ryok……ちゃんがぁ…」
💙「あ、あのッね…グスッ、窓ッハァ、ハァッ…ゴホッからッハァ、ゲホッ」
❤️「ちょちょちょ、wkiストップ。」
❤️「一旦、深呼吸してみよ?」
そう言い、mtkはwkiの左側に座って背中を摩った。
僕も同じように、wkiの背中を摩った。
💙「ヒュッ、ハァッ、ハッゲホッゲホッ…ハァッ」
❤️「うん、上手。」
💙「ハァッ、ハァッ…ゴホッハッ、ハァッ…」
💙「ハァ…ハァ…」
mtkの素早い対処で早めに、wkiの呼吸は整った。
💙「…ごめんね。取り乱しちゃって…」
❤️「大丈夫よ。」
❤️「…今なら話せるかな?」
💙「ぁ……」
申し訳なさそうに、こちらを見る彼。
自分から言うのは、辛いよね。
「……辛そうだから、僕が話すね。」
「実は、mtkがいない時にそこにある窓から、僕は飛び降りようと思ったんだ。」
❤️「ぇ…」
まぁどんな嫌いでも、驚くよね。
でも、そこで話は止めなかった。
「でも、wkiが後ろから抱きしめられたからさ、『このままだと、wkiも巻き込まれちゃう。』と思って、引き返したのよ。」
❤️「……」
「…な所だけど、心配しないで欲しいな。」
❤️「は…?」
mtkはありえない…という表情をしていた。
wkiは泣くのを、必死に唇を噛み締めて、堪えていた。
…やっぱり居ても良いことないじゃん。
どう足掻いても、苦しませたり、ショックを受けさせたり、泣くのを我慢させたり…
何であの時、wkiは止めたの?
僕が生きてたら、君たちが苦しむんだよ?
すごく嫌じゃん。
だったら、僕がそのまま飛び降りるのを見てれば良かったのに。
なんか…めんどくさ。笑
もーいいや。
『別に心配してない。』って言われたって、分かりきってることだし。
諦めて、言われた事を素直に受け取ろう。
そう考えていたら、いつのまにかmtkは僕の横に座っていた。
何されるのかな?
『僕たちから離れた所で、そういうことしてよ』って言われるかな。
『wkiを苦しませないでよ』って言われるかな。
mtkから言われる言葉に、少し身構えをしながら、聞いた。
❤️「ryokちゃん…」
❤️「どうして…」
あぁ、やっぱり不安だ。
いくら何と言っていいとは思っていても、それをすぐ覚悟できるかと言われれば、そうでもない。
mtkの視線が怖くなり、足元を見る。
その後、mtkはこう言った。
❤️「どうして、自分を大切にしないの…?」