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最高だわぁニヤニヤが止まんないわぁ(家族の前で見ちゃった٩( ᐛ )و)
残業中、日が変わってしまった。
「あ…」
真っ暗なオフィスに私のデスク周りだけ明るい。
時刻は1分、2分と過ぎていく。
「間に合わなかったか…」
もう少しで終わるから!と自分に言い聞かせながらパソコンを打ち込む。
0:26分やっと終わった
スマホの通知オフ機能をオフにする。
「やっぱり…」
狐さんからのメッセージだ。
もともと残業することは連絡していたが、日が変わるなら丁度変わった時に連絡して欲しいと話していた。
あれから約30分立っているが電話やメッセージの数はまるで数えきれない。
慌てて狐さんにメッセージを送りながら外に出ようとする。
辺り暗くてどこも怖いが、なんとなく階段で降りる。
外に出た時、街灯の下に人影がある事に気がついた。
「狐さん…!?」
急いで駆け寄る。
少し掠れた声で
「◯◯、遅いですよ…」
と言う。
なんだか待ってもらった嬉しみや申し訳なさが込み上げてきて少し涙が出てきた。
そんな様子を狐さんは慌てていて
冷たい手で私の涙を拭ってくれる。
「いつから待っててくれたんですか」
「秘密です」
手先も悴んで(かじかんで)真っ赤に染まっている。
それと同様に私の頬も真っ赤に染まる。
「狐さん、大好きです」
「急にどうしたんですか。…少しだけお仕置きは軽くします…」
月明かりに照らされた夜道を2人で帰る。