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「ママぁー!
ママぁー!」
リビングからまた、あの声が響き渡る。
「ウワァー!ん!
ウワァー!ん!ヒッグ!ヒッグ!」
私がリビングに行くと、娘のナツキが妹の人形を取り上げていた。
「なにしてるの!?ナツキ!」
私は、ナツキに怒鳴ってしまった。
「ママ!マナが人形で私の頭を叩いたの!」
「だからって、取り上げることは…」
「ママったら!またマナの味方になるの!?
ママはいつもそう!マナの味方ばっかりして!私のことなんか、ゴトナ゙ン゙ガ!うわぁ〜ん!」
「私は2人の味方よ?マナばっかり、えこひいきしてるわけじゃないよ?…」
「ママの嘘つき!わぁ〜ん!」タッタッタ
ナツキは裸足で外を飛び出してしまった、
私がマナを、なぐさめていると…
ドスンッッ!
外から車の音と誰かが轢かれた音がした。
私は救急箱を取って、急いで外へ出ると、
「〜!」
「ナ、ナツキ?」
そこには、ヘコんだ車と、ボロボロのナツキがいた、私は周りの人に聞いたら、
「ナツキちゃん、裸足で走っていたと思ったら前から車が来ていてね、私、ナツキちゃんに、車!って言ったんだけど、遅くて、轢かれてしまったんよ、宙を飛んだと思ったら、ナツキちゃん、車の屋根?にぶつかってね…そのまま、転がり落ちたんよ、」
私は絶句した、周りの声も聞こえなくなるほど、絶望した…
私は、急いで、ナツキを車に乗せて、病院へ向かった…
「大変、申し訳ないんですが…ナツキちゃんは、背骨が肺に突き刺さっており…息もしていません…死亡を確認しました…」
私は座ったまま、頷いた。
朱又 夏希 11歳