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ない!鈴田の家がない!
思わず出る大声。
なぜなら、鈴田の家があった場所が、たった2週間のうちに更地になっていたからだ。
パニック状態だった俺は、急いで近所の「品部」という人の家に駆け込み、中にいたおばあさんに聞いてみた。
俺「突然すみません!ここの近くにあった『鈴田』っていう人の家知りませんか?」
品部さん「ああ、鈴田さんねぇ、1週間くらい前に、どっか引っ越ししたみたいだねぇ」
俺「どのへんに引っ越したかとかわかります?」
品部さん「詳しくはわからないけど、きっとこの近くよ」
俺「なぜですか?」
品部さん「うちは中学2年生の孫と一緒に住んでいてね、孫が『鈴田クウト』っていう子とよく遊ぶもの」
俺「ということは、まだ同じ中学校ってことですね?」
品部さん「そうよ。鈴田くんは高校受験間近なのに、遊んじゃって大丈夫なのかしら」
俺「突然お邪魔してすみませんでした!失礼します!」
品部さん「なんかあったら、また来てねー」
よし、かなり重要な情報をゲットしたぞ…!