「ioが、もし、死んでも、伊華が悲しまなくて済むように、居なくなってせいぜいしたって言えるように、ioは、あんなことを言ったんね」
申し訳なくて、iоは上を、前を向いて話せなかったんね。
すると、突然独華がガタッと音を立てて席を立ったかと思うと、コツコツと革靴の音を鳴らしながら、iоに地がづいてきて、綺麗な平手打ちをお見舞いされたんね。
iоと伊華は驚いて、「なんね?」っていう声が出たんね。
「お前は馬鹿か。どんだけ伊華がお前のこと思ってか知んねえんだろ!いくら酷いこと言われて もな、妹ってもんは、兄とか、姉とかの事を大事に思っちまうもんなんだよ!居なくなって楽になる筈ってなんだよ!その先の事位まで考えろよ!伊華の事思ってんなら、優しくしてやれ よ」
そう声を荒げた独華の声は、どんどん涙声になってるような気がしたんね。
多分だけど、津炎に冷たくされていた過去の自分と伊華を重ねて、悲しくなったんね。
伊華がなだめてたら独華の後ろからアメリカの声が聞こえたんね。
「そうだぜ。ちょっと落ち着け」
「クソリカは黙ってろ」
クソリカ呼びされてる辺り、相当アメリカは独華に嫌われてるらしいんね。
「え?クソリカ」
どうやら、独華は今更気付いたみたいなんね。
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