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#普通
野々さくら
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ありあ
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焔垂は茜の表情を見つめながら、静かに問いかけた。
「どんな夢だったんだ?」
茜は少し考え込むように視線を泳がせる。
「なんか畳の部屋で誰かが出産する夢」
焔垂は思わず聞き返した。
「出産?」
茜はこくりと頷く。
「うん・・・」
さらに記憶を辿るように目を閉じる。
「あとラジオかな?そこから変なのが流れてた」
焔垂は首を傾げる。
「変なのって何だよ」
茜は困ったように苦笑した。
「言ってる言葉の意味は全く分からなかったけど
帝国がどうとか・・・鑑みるとかなんとか
あと、非常の措置がどうとか・・・とにかく
そんな小難しい言葉がラジオから流れてた」
焔垂は腕を組み、小さく呟く。
「帝国・・・鑑みる?」
しばらく考え込んだあと、茜はふと顔を上げた。
「もしかしてさ、これって
魂に刻まれた記憶だったりする?」
焔垂は眉をひそめる。
「魂に刻まれた記憶?」
茜は真剣な表情で続けた。
「ほら!焔垂も千歳さんに取り憑かれた
時に見たんだよね?魂に刻まれた記憶」
焔垂はその時の出来事を思い出し、静かに頷いた。
「ああ・・・そうだったな
まあ、その可能性は無くは無いかもな」
しかし茜は、どこか不安そうに唇を噛む。
「でもさ?私・・取り憑かれた時
何もしてなかった?」
焔垂は怪訝そうに目を細めた。
「は? 何だよ、何もしてなかったって」
茜は言いづらそうに視線を落とす。
「いや、ほら! 誰かを襲ったりとか
暴れたりとか・・・」
少し間を置き、ぽつりと続けた。
「さくらに霊が取り憑いた時にさ
私、突き飛ばされた事あったからさ」
胸の前で手を握りしめ、不安そうに笑う。
「私も誰か襲ったりしたのかなって思って」
焔垂はすぐに首を横へ振った。
「な、何も無かったよ」
茜は念を押すように見つめる。
「本当に?」
焔垂は真っ直ぐ茜の目を見返した。
「ああ・・何もなかったよ、安心しろ」
その言葉を聞いた茜は、ほっと息を吐く。
「そっか・・・良かった」
安堵した茜は、そっと焔垂の肩へ身体を預けた。
突然のことに焔垂は目を丸くする。
「お、おい! 茜!」
茜は目を閉じたまま、小さな声で尋ねる。
「しばらく・・・こうしてて良い?」
焔垂は照れくさそうに頭をかき、観念したように笑った。
「しょ、しょーがねーな・・少しの間だけだぞ?」
茜は安心したように微笑む。
「ありがとう」
コメント
1件
×××さん、第103話読みました〜!✨ 茜ちゃんの見た夢、なんか不穏なラジオの内容が気になる…!「帝国」とか「鑑みる」って、やっぱり魂に刻まれた記憶なのかな?🧐 でも一番キュンしたのは最後の肩預けるシーン!「少しの間だけだぞ」って照れながら許す焔垂くんのツンデレ具合がたまらんかった😭💕 茜ちゃんが「何もしてなかったか」って不安になる気持ち分かるし、焔垂くんが真っ直ぐ見て「何もなかった」って言ってくれたの、めっちゃ安心できたよね…二人の距離が縮まったのが伝わってきて、こっちまでほっこりしたよ〜🌸 次回も楽しみにしてるね!