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ある日の夜。
静かなはずの部屋に、
不自然な振動音。
ブブッ——
テーブルの上のスマホが光る。
🖤「……」
画面を見た瞬間、目黒の顔が変わる。
💙「どうした」
🖤「……見つかった」
💙「は?」
🖤「場所、特定された」
一気に血の気が引く。
💙「うそだろ」
🖤「思ったより早く見つかったな」
🖤「移動するぞ」
迷いがない。
💙「どこに」
🖤「君は別ルートで」
💙「は?」
🖤「俺が囮になる」
💙「ふざけんな」
🖤「ふざけてない」
💙「なんでだよ!」
🖤「俺は追われ慣れてる」
💙「慣れてるとかそういう問題じゃねぇ!」
外から、かすかなエンジン音。
💙「もう来てんのか…?」
🖤「静かに」
目黒がカーテンの隙間から外を見る。
🖤「黒い車が二台」
💙「……」
心臓が暴れる。
🖤「時間ない」
🖤「君は裏階段から行け」
💙「お前は?」
🖤「俺は正面から出る」
🖤「それが一番確実」
💙「嫌だ」
はっきり言う。
🖤「子どもみたいなこと言うな」
💙「子どもでもなんでもいい!」
💙「一人で行くな!」
🖤「……」
💙「俺も一緒に行く」
🖤「だめだ」
💙「なんで!」
🖤「守れる保証がなくなる」
💙「守られてばっかじゃ嫌なんだよ!」
その言葉に、目黒が固まる。
💙「一緒に逃げる」
💙「一緒に戦う」
💙「これは俺の問題だろ!」
🖤「……」
💙「置いてくな」
一歩、近づく。
💙「俺はお前の“守れなかった誰か”じゃない」
🖤「……っ」
💙「俺は渡辺翔太だ」
💙「勝手に決めんな」
数秒の沈黙。
外で車のドアの閉まる音。
🖤「……はぁ」
小さく息を吐く。
🖤「ほんと面倒」
💙「は?」
🖤「でも」
目が合う。
目黒は一瞬、微笑む。
🖤「そういうところ、嫌いじゃない」
💙「……っ」
🖤「時間ないな」
バッグを掴む。
🖤「一緒に行くぞ」
💙「……!」
🖤「絶対離れるな」
手を掴まれる。
強く、でも守るような握り方。
💙「……うん」
ドアの向こうで足音が迫る。
🖤「走るぞ」
二人は、闇の中へ駆け出した。
——つづく。