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どうしても俺は俺を愛せない。
理由は特にない。
自分を許せないのか何なのかもわからない。
そんなことを思いながら、俺は空っぽな心を抱えて今日も生きてる。
「………ケホッケホ…」
むせたのかな何なのか、急に咳がこみ上げてきて反響する。
「………」
なぜかその咳の反響に急かされるような気分になる。
「……はぁ…」
寒いわけではないけど、ちょっとだけ人恋しくなって何も持たずに余ってる左腕で身体を慰めるように撫でた。
どうしたら俺は俺を愛せるんだろ?
そんなことを考えて何年も経ってる。
ずっと考え続けて、結局残ってるのは空っぽな器だけ。
心なんてこれっぽっちもなくて、俺って一体何なんだろうって気持ちになる。
ま、さらさら期待なんてしてないんだけどね。
どうせ空っぽな器は満たされないんだから。
感情、愛情、劣情、友情、人情、純情、その他もろもろ…
注いでみたってどうせ満たせない。
そのくせ、面倒なことに俺は出会いを求めてる。
出会いを求める赤い糸だけが俺の空っぽな内側から溢れてる。
でも、みんな違う。
いやってほどに溢れ出てくる赤い糸は全部枯れて消えていく。
俺は俺を愛せない。
俺を愛してほしい人もいない。
気持ち悪いくらい溢れる赤い糸の繋がれる先には誰もいない。
全部枯れて、腐って、虚空に消えてくんだ。
空っぽな器、空っぽな心を抱えたまま、俺は一体何をしてるんだろう?
自分自身、何もわかってないってのに周りを守るなんてできるのかな?
アイドルとして、グループとして…
全部自分じゃない、誰かのため。
自分のことは後回し、周りのことを全力で支えればいい。
そう考えてみたら、少しだけ楽になった気分だ。
空っぽな俺でも、大切なメンバーを守ることができるんだもん。
俺自身を愛せなくても、大切な、何よりも守りたいメンバーがいる。
それだけでいい。
それだけで、俺には十分だった。
空っぽな俺にできる、唯一の何か。
「…ふっかはさ、何かやりたいことないの?」
「………え?」
企画会議で隣からそんな問いが降ってきた。
照に真っ直ぐ見つめられる。
「さっきから発言はするくせに、ふっか自身のやりたいことは言わないじゃん」
「…あ、うん……そうかな?わら」
俺自身のやりたいこと。
俺に、やりたいことってあるのかな…?
「みんながやりたいこと、かな?」
「それでいいの?」
「…………うん」
考えても、どうせ思いつかないもん。
みんなのやりたいことを優先しないと。
俺には、それくらいしかできないから。
「………ふっか、たまには自分の意見出しなよ」
「……!」
軽く背中を叩かれる。
たまには、俺の意見………
そんなの、あるのかな…?
それからは、照にしつこく俺の意見を聞かれるようになった。
最初は2択の質問から。
楽屋のお菓子で、クッキーとグミどっちがいい?とか。
飲み物で、お茶と水どっちがいい?とか。
だんだん選択肢も増えていって、質問もどっちがいいから何がいいに変わってって……
「ふっかは、何したい?」
「………旅行…照と、旅行行きたい」
「じゃあ、いろいろ計画しようか」
「……うん!」
少しずつ、俺は俺がわかってきたのかもしれない。
“愛され最年長“。
いつの間にかみんなからそう呼ばれるようになってた。
愛され、か……
確かに、愛されてるって言うのはわかるかもしれない。
でも、どれだけ愛されても空っぽな器には溜まらない。
どれだけの愛情が注がれても満たされない。
赤い糸は枯れたまんま伸び続ける。
誰にも繋がらないまま……
「…………ふっか」
「…照…?」
レッスン終わり、真剣な表情の照に声をかけられる。
………何だろう?
「ちょっといいかな?」
「…うん、大丈夫だよ」
いつも以上に緊張した様子の照。
何か言いたげな顔だな……
「ふっかのこと、ずっと好きだった」
照の口から出てきたのはそんな言葉だった。
告白、か…
告白された経験なんて、今まで何度もあった。
でも、どれも違う。
俺の赤い糸は、誰を前にしても腐り落ちてくから。
「ふっかのことを俺が守りたい」
「………」
「急にこんなこと言われても困ると思うけどさ、俺、本気でふっかのこと想ってる」
「…………」
どれだけ注がれても満たされない器。
そんな空っぽな心を照は見つけようとしてる。
そんな、甘い手探りで……
俺のからの心を探してる…………
「………っ」
あぁ、なんて優しい人なんだろう……
そんなことを思ったら、俺の中の赤い糸がまた溢れ出てくる。
いつも枯れてく赤い糸は、照に伸びてく。
「……………照……」
そして、枯れそうになりながら照に巻き付くんだ。
「……こちらこそ、よろしくね…」
初めて、繋がった……
照と付き合ってから、特に何かが変わるわけではなかった。
メンバーには秘密だし、俺もそれでよかった。
空の心は満たされることはない。
それでも、照といると少しだけ満たされた気持ちになる。
……どうすれば俺は満たされるんだろう…?
赤い糸は腐りそうになりながらも照に縋るように巻き付いてる。
俺は、俺の心はどうしたい…?
照のおかげで俺自身について考えられるようになってきた。
だから、俺自身に聞いてみる。
俺は、どうすればいっぱいいっぱいに満たされる?
答えは簡単。
照にぐちゃぐちゃにされたい。
いっぱい跡が残るくらいぐちゃぐちゃにされたい。
声が枯れるくらいぐちゃぐちゃにされたい。
苦しくて、息絶えそうになるくらいぐちゃぐちゃにされたい。
自分で聞いたのに自分で驚いてる。
……俺、こんな大きい欲求あったんだ…?
また、赤い糸が溢れ出してくる。
誰にも結びつかずに、ただ1人だけを追ってる。
溢れる糸と同じくらい、俺の中の欲が消えない。
照のものになりたい……
照の恋“人”じゃ物足りない。
照の“もの”になりたい。
だから、俺の答えなんて聞かずにぐちゃぐちゃにされたい。
……………でも、こんなこと言えるわけないよな。
こんなに狂った欲望、普通じゃない…
こんなの、照に伝えたらどう思われるんだろう…?
せっかく繋がった糸が腐り落ちてく。
照に、離れられるかもしれない。
そんなの、嫌だ………!!
この赤い糸は繋がったままでいさせて……!!
枯れたとしても、腐り落ちたとしても、縋らせて……
俺には、照しかいないの………
だから、我慢するよ。
いっぱいいっぱいに満たされなくてもいい。
照が俺を捨てないでいてくれるならいい。
俺が照に縋ることができるならいいよ……
俺は、普通でいてみせるからさ…
あれから2年くらい経った頃かな?
普通を装いながら、自分の欲は我慢して、空の心は乾ききって、それでも照と一緒だとちょっとは満たされる。
気持ち良くって、苦しくって、でも愛おしくって……
ほんと、困っちゃうな。
俺は、この気持ちを一生抱えてく。
誰にも見せずに、墓場まで持って行く。
絶対、悟られないようにするんだ。
「うははっ!まじやばいんだけど!わら」
こうやって普通を装う。
本当は、満たされない空っぽな心なのに……
「…………?」
でも、ここ最近は違うんだ。
照から感じてる視線。
俺自身の感情には疎い代わりに、周りの空気には恐ろしいほど敏感。
だからこそ分かる。
照の目、嫉妬の色をしてる。
「…照!これやばくない?!わら」
すぐに照に笑いかけながら腕の裾を引っ張る。
「ん?どれ?」
照の目が安心の色に変わる。
「何だよ、聞いてなかったの〜?」
冗談めかしに腕を軽く叩く。
照も嬉しそうに目を細めた。
照も俺と同じだったらいいな。
ふとそんなことを思う。
もしも、照も俺と同じような狂った思想を持っていたら……?
俺はこんな狂った思想に、隠し続ける疲労に溺れたい。
注いでもどうせ満たされないことは分かってるけど、そんなことを思う。
それでも確証は持ててない。
まだ普通を演じる必要がある。
まだ………
「……照…?照?大丈夫そ?」
それでも、俺の想いは消えない。
最近の照はぼーっとすることが増えた。
俺に嫉妬してる?
みんなと話してる時、笑ってる時、照の鋭い視線を感じてる。
カメラが回ってない時も、カメラが回ってる時も。
俺と付き合う前、付き合ってすぐの照とは違う顔……
「………♡」
すごい、好き……♡
「うん、大丈夫。ありがとね」
「あんまり抱えんなよ〜」
そんなことを言ってるけど、心の中は全然違う。
俺のことで悩んでるなら嬉しくてしょうがない。
俺のことをいっぱい抱えてほしい。
俺だけのことを思ってほしい。
でも、やっぱり俺の心は満たされないんだよな…
照も、他のメンバーからの愛情はたくさんもらえてる。
それだけじゃない、たくさんの人に注いでもらえてる。
けど、満たせない。
だから、もういっそのことひと想いに壊れたいな。
中途半端な優しさは苦しいよ。
隠し続けるのは結構しんどいんだ。
照の優しさはすごく嬉しい。
照の優しさがあったからこそ、俺は俺自身の意見とかを持てるようになった。
でも、それじゃ足りないな。
中途半端な優しさこそが、俺のことを苦しめてる。
なぞって溢れ出してる赤い糸は照に繋がったまま離れない。
でも、枯れきってるんだよ。
腐ってはないけど、乾いて、枯れて……
もう、耐えられないのかな…?
「あんま無理すんなって言ってるのに………はい」
そんなことを表では言うけど、心の中はぐちゃぐちゃなの。
照が疲れてるように見えたからこんなことしてるけど、照はどう思ってるの?
「………何?」
不思議そうに照が聞いてくるから、なんか面白くって笑顔が出てくる。
「膝枕だよ。こうでもしないと照は寝れないじゃん」
照が俺の膝枕を渋るから、仕方なく頭を引き寄せる。
「今が大事な時期ってのは分かるけどさ、照自身が無理して倒れたらダメでしょ?」
言葉はつらつら出てくる。
メンバーにも、こうやって普通の優しい俺でいるから。
「……ごめん…」
そのごめんには、どんな意味が込められてるの?
……無理をしようとしたことだけじゃないよね…?
「もう、謝んなって。無理したくなるのは俺も同じだからさ」
仕事もそうだけど、俺は照に離れられたくないから無理してる。
照は優しいから、きっと言ってはくれないんだろうな。
そんな浅い手探りが、俺の空の心を刺してる。
だって、照は優しい人だもん。
「いい夢見ろよ〜」
俺の夢で、苦しんでほしいな…
「………」
ダンスの練習が終わって、俺は1人レッスン室に残ってた。
鏡越しの俺と目が合う。
隠しても隠しても、俺の欲は消えてくれない。
普通になろうと頑張っても、俺は普通になれない。
ぐちゃぐちゃにされたいの…
いっぱいいっぱいになるまで満たされたいの…
照の跡をいっぱい俺に残して…
アイドルだけどさ、もう喉壊れてもいいからさ、声が枯れるまで俺のことを愛して。
それで息絶えるくらいまで、いっぱいいっぱいに満たして。
1人としてじゃなくていい、1つのものとして俺の答えを聞かずにぐちゃぐちゃにして。
乾いた空っぽな心も、注いでも満たされない器も治せるような薬が欲しい……
だから、照に壊されたい…
苦しい……苦しいよ、照…
「…ぅ…グスッ…ひ、かる……グス…」
誰も満たせない。
誰も俺を満たせない……
普通になりたい、普通でいたかった……
こんなに醜い俺なんて……
「………ふっか…?」
「…グスッ…ん…あ、あぁ……照、!」
何で、照がここにいるの…?
「どうかしたの?」
心配そうな目……
「うぅん!!全然何ともないよ!わら」
照に泣いてるとこ見せちゃったな…
慌てて帰り支度を始める。
「照に無理すんなって言ったくせに、俺自身も結構疲れちゃったみたいでね。今日は帰ってちゃんと休むつもり」
早口に続ける。
今はこの場から離れたくてしょうがない。
照は納得のいかない顔をしてる。
その顔………
「…………♡」
やっぱり、すごい好き…♡
照も俺と同じがいい。
照のあの目、最近感じる鋭い視線。
俺はあれが何か知ってる。
……どうしようもない独占欲…
早足で向かう先は俺の家じゃない。
化粧室…まだ今日使ったメイク道具が残ってるはず…
リップ……やっぱり舘さんのがいいかな…
「少しだけ借りるね」
赤い色が濃いから、これなら一目瞭然。
首筋に当てて、唇の形を作る。
照、こんなの許せないでしょ?
俺が誰かに取られたなんて考えたくもないでしょ?
隠さなくていいよ。
照が全部を見せてくれるなら、俺も全部さらけ出せる。
全部が気持ち良くて、苦しくもなって、それでも愛しいから……
「………ああもう…」
ほんと、困っちゃうよ…♡
そのまま照の家に向かう。
合鍵は持ってるし、簡単に入れちゃう。
まだ照は帰ってきてないみたいだから、軽く動きを確認する。
ありがたいことに色んなドラマに出させてもらってるから、どんなふうに動けばいいかは分かってる。
照の嫉妬を爆発させる、最高の芝居をしないと。
「………ふっか…?」
あ、照が帰ってきた。
「おかえり、照…」
もう始まってる。
ここからが本番だもんね。
目一杯、照の不安と独占欲を煽る。
「ふっか、さっきさ……」
さっきのことを聞いてくるのは想定内。
だからあえて遮る。
「照の顔見れたし、俺、帰るね」
「………え?」
驚いた顔をして、悔しそうに顔を歪める。
その顔、知ってるよ。
そして、俺のことを引き止めようとするんでしょ?
「……は?」
俺の予想通りだよ。
照はこう言う時は右腕を引っ張る。
全部分かってる。
俺は、ずっと照のことを見てたんだから…
ずっと、照のことだけを…♡
苛立ったような声、気づいちゃった?
気づかないわけないよね。
あえて見える位置につけたんだから。
「……ふっか、ねぇ…これ…」
「……え?」
わざと知らないふりをする。
今の照は俺の演技すら見破れない。
俺のことで頭いっぱいでしょ?
この跡が誰のものかが気になってしょうがないもんね?
「とぼけんなよ、これ何って聞いてんの…!」
怒ってる……照が怒ってる…!♡
でも、まだまだだよね?
大丈夫、隠さなくていいよ…
俺がちゃんと、引き出してあげるかね。
「……っちがっ…!!!」
わざとらしく焦る素振りを見せる。
ご丁寧に跡を隠すように見せて、ね。
それにイラついたであろう照に口を抑えられる。
まだ足りないか…
大抵のドラマは、ここから言い訳タイムに入る。
照、どこまで耐えれるのかな?
「…ひかっ…お願い、聞いて……んんっ、?!」
………っ…!!!
強引なキス…♡
怒ってる目、俺の手を痛いくらいに握ってる……
嬉しすぎて頭おかしくなりそう……
もう、隠しきれてないよ。
やっぱりそうだった。
照も、俺と同じだった……♡
幸せ……
怒りに任せて、俺のことを抱いて…
優しさなんていらないから。
俺には優しさなんていらないよ。
隠さなくていい、狂っていていい。
それで初めて、俺の空っぽな心は満たされる。
照のすべてを受け入れる。
満たされない器は、全部照にあげる。
赤い糸は腐り落ちた。
でも大丈夫。
赤いリボンが、俺とお前を繋いでる。
絶対に枯れない、腐らないように首輪みたいに巻きついてるから。
ねぇ、俺はすごい幸せだよ……
「……ひ、かる…」
だからさ、そんな辛そうな顔しないでね。
「…そんな顔、すんなよ……」
ここからは、俺も見せるからさ…
やんわり笑いかける。
「何で、照が泣いてんのさ…?わら」
「………っ…」
照の涙を拭ってあげる。
そんな顔、しないで。
「……照のせいじゃない…俺だって、同じだからさ…」
「………」
照が驚いた顔をしてる。
照の首に腕を巻きつけて引き寄せる。
もっと近くで俺を見て欲しくて、照の額を俺の額にくっつける。
「俺には、ずっと照だけだったよ…?」
他の誰でもない。
照が俺のすべてだから。
これでも不安なのかな?
苦しそうな顔で、照は俺に問いかける。
「…ふっかは、俺と終われるの…?」
「終われるよ」
考える時間なんて必要なかった。
ずっと言ってるじゃん。
俺には照だけなんだって。
笑顔のまま答えた俺に、照はさらに困惑してく。
「何回でも言うよ。俺には照だけ。俺はずっと照のものだよ」
これだけは、絶対に変わらないこと…
照の額の俺の額を擦り付ける。
「照も、そうでしょ?」
「………」
黙っちゃった…
まだ自分なりの結論が出てないの?
「照だって、俺なしじゃ生きていけないじゃん」
俺が照なしじゃ生きていけないように、照も同じなんじゃないの?
「……変なの、わら。照が求めてんのに、何でそんなに驚いてんのさ、わら」
そんなに意外だったの?わら
俺は、ずっとこうだったんだ。
怖がんなくていいよ。
もう、1人で抱え込まなくていいよ。
隠さなくていいんだよ。
「そんな顔すんなって。俺は、ずーっとずーーっと照と同じ気持ちだったのに」
「……ほんと?」
「当たり前じゃん?わら」
まだ不安そうな照の頭を撫でる。
大丈夫だからな、俺も同じだから。
「……ははっ…」
やっと照から笑いが溢れる。
分かってくれたみたい…
「で、このキスマは?」
さっきの怒った顔じゃない。
笑顔で俺に問いかけてくる。
「……わかってるくせに、わら」
全部、もう分かってるんでしょ?
「自作自演とか、ほんとに何考えてんだか…」
呆れたよう声。
「こうでもしないと照も俺も本性見せらんないしね」
舌を出して笑ってみせる。
あざといでしょ?
俺も照も狂ってる。
俺はいまだに照以外の前では普通を演じてる。
それでも、俺には確証がある。
俺は照のものだよ。
他の誰にも染まらない。
赤いリボンが、俺と照を繋いで離れない。
俺は、照と終われるからね。
絶対に離れないし、離さない。
照と一緒に行けるなら本望だよ。
一生一緒、約束だからね♡
以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
メリーバッドエンドみたいな感じはありますが、ギリハッピーエンドでもある作品です。
この作品のポイントや裏話的なのは後ほど『夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚の会話』の方で上げていこうかなと思っています。
後日談的なものは気が向いたら書きます。
改めて、ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございます!
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読了した!"空っぽな器"と"赤い糸"の比喩がずっと心に刺さったわ…。自分を愛せない主人公が、照に"ぐちゃぐちゃにされたい"っていう欲求に気づくあたりから一気に加速して最後まで持ってかれた。お互いの狂った部分を隠しながらも惹かれ合って、最後は赤いリボンで繋がる…メリバっぽいけど、確かにギリハッピーエンドだね。いい作品読ませてもらった🔥
三文小説
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