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「何泣いてんだよ〜!」
そう俺が言うも、相手は泣いて泣いて泣きじゃくっていて答えられない様子だった。
でもその反応に、本当に俺のことを心配してくれてたんだな、って胸が熱くなった。
そこから、3人でたくさん話した。
思い出した経緯も、俺が敬語を使ってた違和感も、全てが大切な思い出だったけど、面白話にもなって。
またこうやって日常を過ごせたことが嬉しくて。
懐かしいって思えたり、楽しいって思えたり、嬉しいって思えたり…。
……………
数日して…俺は退院した。
「やー、飯まずかったな〜!」
「仕方ないですよ!でも、そう言うともうお昼ですね。」
「確かに、お腹すいたね。家に何かあるかな…」
「あ、俺が帰ってきた記念にケーキ作っても良いんですよ!!」
「がめつい…」
他愛のない話を3人でして、帰路につく。
でも、やっぱこの3人じゃ物足りない。まだ、足りない。
そう思いながらも、家の中へと3人で入ると、パンッ!と高い音と共に煌びやかな紙が俺の前に散らばる。
「ぺいんと、退院おめでと〜!」
そう言ったのはトラゾーで、彼の手には少し煙が出たクラッカーが握られていた。
そうして彼は机の上を指差す。
指を指した先には、なんとも豪華なケーキが。その他にも、温かいスープとか、お寿司とか…。組み合わせが絶望的だけど、頑張ってくれたことは見てとれる。
「……やっぱお前ら最高だわ!! 」
俺はそう涙を流しながらそう答えた。