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私はいつもひとりでした。
ある夏のこと、私は今日も同じように朝に起きます。リビングに降りても家族は居りません。みんなもう家を出ています。
今日から夏休みです。夏休みに予定していた家族旅行、みんなは私を置いて先に行ってしまいました。悲しくはありません、もう慣れっこです。
いつもそうでした、「明日は○○へ行く」「次の休みにはみんなで遊ぶに行こう!」そんな楽しげな予定を決める会話。
いつだってその会話の中に私はいませんし、その予定に私が関わることもありません。行きたいと思ったこともありませんでした、一度も行ったことがなかったので、”楽しい”と言うみんなの言葉がわからなかったのです。
私はいつも留守番中1人で何をしているかと、勉強でした。
勉強が好きな訳ではありません。
私は、元々字を書くことが好きでした。暇があれば日記を書いたり、小説を書いたり、勉強をしてたり。そんな人でした。
そして家族が帰ってくる頃には部屋へ戻り、ぼーっとスマホを眺める、そんな毎日でした。
自室にあるものは布団だけで、他には何もない、そんな殺風景の部屋でした。
私にはそれだけで十分だったのです。
住まわせて貰えているだけで、満足でした。
コメント
1件
うわあ…この静かな絶望感、すごく刺さりました。主人公が「もう慣れっこ」って言うところが逆に痛いですね。家族旅行に置いていかれる描写、さらっと書いてあるけど、積み重なってきた孤独がひしひしと伝わってきます。でも勉強や字を書くことに救いを見出しているところに、彼女の強さも感じました。続きがすごく気になります…!