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758
#バイオハザード
#衝撃のラスト
山根利広
300
しらなみ
60
番外編「一人の穴」
地獄・執務室。
閻魔と鬼、そして傲慢が防衛軍の話をしていた。
傲慢は静かに口を開く。
「正直に言う。」
「防衛軍自体が強い組織だ。」
「ケイトを筆頭に、幹部や艦長たちも実力者ばかり。」
「だから、古流斬が引退したからといって、組織がすぐ崩壊することはない。」
鬼は頷いた。
「確かに。」
「防衛軍は一人で成り立っている組織ではありません。」
閻魔も静かに頷く。
「そこは安心しておる。」
少し沈黙が流れる。
傲慢は続けた。
「……だが。」
「だからと言って、古流斬がいなくなった穴が小さいわけではない。」
鬼は真剣な表情になる。
「はい。」
傲慢は腕を組んだ。
「あいつ一人で。」
「戦況をひっくり返せる。」
「誰も止められない敵を止められる。」
「そういう存在だった。」
閻魔は苦笑した。
「戦力としては、あまりにも大きい。」
「一人抜けただけで、防衛軍の最大戦力が消えたようなものじゃ。」
鬼は静かに呟く。
「戦える人はいても。」
「古流斬さんの代わりはいませんからね。」
傲慢は小さく笑った。
「ああ。」
「組織は回る。」
「だが、古流斬という一人の力は、誰にも埋められない。」
閻魔は窓の外を見ながら頷く。
「だからこそ惜しい。」
「じゃが、それでも。」
「ケイトの判断は正しい。」
「仲間を壊れるまで働かせるくらいなら、笑って送り出す。」
「それが本当の仲間じゃ。」
執務室には静かな空気が流れる。
誰も古流斬の引退を喜んではいなかった。
だが、誰もが「これでよかった」と思っていた。
コメント
1件
うわ……このエピソード、すごく刺さりました🥀 「組織は回る、でも古流斬という一人の力は誰にも埋められない」——この言葉、重くて胸に響きました。傲慢さんが認める存在って、それだけで桁違いなんだなって。そして閻魔さんの「壊れるまで働かせるくらいなら笑って送り出すのが本当の仲間」っていう台詞も、優しくて、でも切なくて……。 誰も引退を喜んでないのに「これでよかった」と思える関係性。大人の決断ってこういうことなんだろうな。静かな執務室の空気が目に浮かぶようでした🌙