テラーノベル
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758
#バイオハザード
#衝撃のラスト
山根利広
300
しらなみ
60
番外編「最後の切り札」
古流斬が防衛軍を引退して数日。
はるかとユーマは古流斬から防衛軍の話を聞いていた。
はるかが首をかしげる。
「でも、防衛軍とは完全にお別れなの?」
古流斬は首を横に振った。
「いや。」
「完全じゃねぇ。」
「本当にどうにもならない時だけ呼ばれる。」
「まぁ……最終兵器扱いだろ。」
ユーマは目を丸くする。
「切り札ってこと?」
「そんな感じ。」
「普段は地獄番人と家族優先。」
「でも世界が危なくなったら行く。」
はるかは優しく笑った。
「防衛軍って優しいんだね。」
「ケイトさん、本当は古流斬に残ってほしかったんでしょ?」
古流斬は少し黙る。
「……ああ。」
「たぶん一番寂しいのはケイトだ。」
「でも、あいつは俺のことを優先してくれた。」
「『休め』って。」
「『家族を大事にしろ』って。」
ユーマも微笑む。
「いい人だね。」
古流斬は小さく笑った。
「ああ。」
「最高の上官だったよ。」
その頃、防衛軍本部。
ケイトは古流斬が使っていた机を見つめ、小さく笑う。
「静かになったな。」
少し寂しそうに息を吐く。
「……元気でやれよ。」
「古流斬。」
そして、書類を手に取り仕事へ戻る。
仲間としては寂しい。
だが、一人の友としては笑って送り出した。
それがケイトなりの優しさだった。
コメント
1件
「最後の切り札」、しみじみと良い話でしたね……。ケイトさんが寂しさをこらえて笑って送り出すところ、最高の上官だなって思いました。古流斬さんの「家族を大事にしろ」って言葉を守って、でも本当にやばい時だけ呼ばれるっていう距離感も、二人の信頼が感じられてじんわり来ました。最近の話、どれも心に残ります。