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すたぁと!(暴言、などなど)
朝、教室に入った瞬間で分かった。
――おんりーが、いない。
窓側の席が、空白みたいに見える。
それだけで、胸の奥がざわついた。
「今日いないの?」
誰かの声。
答える声はない。
授業が始まると、空気が変わる。
昨日まで抑えられていたものが、
じわじわと顔を出す。
消しゴムが落ちる。
次は、ノート。
拾おうとした瞬間、机が揺れた。
「……邪魔」
小さな声。
でも、はっきり聞こえた。
「生きてる意味あんの?」
背中に、冷たいものが落ちる感覚。
笑い声。
先生は気づかない。
「そのまま消えたら?」
――死、という言葉は出なかった。
でも、同じ重さだった。
おらふくんは、何も言わない。
言えない。
ただ、息が、うまく吸えなくなる。
昼休み。
準備室に逃げ込む。
ドアを閉めた瞬間、
膝が折れて、そのまま床に崩れた。
「……なんで」
声が、震える。
頭の中で、声が繰り返される。
消えろ。
いらない。
いなくなれ。
――いっそ。
引き出しを開けた手が、止まらない。
理由なんて、考えていなかった。
ただ、
この気持ちを終わらせたかった。
「……もう」
視界が、にじむ。
そのとき。
ガチャッ!!
勢いよく開くドア。
「――おらふ!!」
荒い息。
おんりーだった。
次の瞬間、
手首を、強く掴まれた。
「何やってんだよ!!」
怒鳴る声。
でも、震えている。
おらふくんは、びくっとして、
何も言えない。
おんりーは、それを奪い取ると、
遠くへ投げた。
金属が、床で乾いた音を立てる。
「……死ぬ気だったのかよ」
低い声。
「俺が、いない間に」
おらふくんの視界が、揺れる。
「……わかんない」
やっと出た声。
「……ただ、消えたかった」
その瞬間、
おんりーは、強く抱き寄せた。
逃げ場をふさぐみたいに。
でも、必死で。
「ふざけんな……」
声が、掠れる。
「お前が消えたら、俺がどうなると思ってんだ」
肩に、温かいものが落ちる。
泣いているのは、
どっちなのか分からない。
「……怖かった」
おらふくんが、やっと言う。
「……一人で、全部」
おんりーの腕に、さらに力が入る。
「……次は」
顔を近づけて、はっきり言う。
「俺がいない時間も、俺を呼べ」
「勝手に死のうとするな」
きつい言葉。
でも、拒絶じゃない。
「……生きろ、とは言わない」
一瞬、間。
「でも、俺の前で消えようとすんな」
おらふくんは、嗚咽をこらえながら、うなずいた。
「……ごめん」
「謝るな」
即答。
「……助け求めたって思え」
チャイムが鳴る。
外の世界は、何も知らないまま続いている。
いじめも、終わらない。
言葉も、消えない。
でも。
止めてくれた手があった。
怒って、泣いて、離さない人がいた。
おんりーは、その日、
一度も席を外さなかった。
ちょっとくぎりがわるいから、もう一話分?
準備室の空気は、まだ張りつめたままだった。
床に落ちた金属は、
おんりーが拾って、無言でポケットにしまっている。
「……ここ、座れ」
低い声で言われて、
おらふくんは椅子に座る。
少しして、ドアがノックされた。
「失礼します」
担任の先生と、保健の先生。
おんりーが、先に口を開いた。
「……俺が、呼びました」
先生たちの視線が、おらふくんに向く。
責める目じゃない。
でも、見透かすみたいで、怖い。
「今すぐ、答えなくていい」
保健の先生が、静かに言う。
「でもね、これは“ひとりで抱えていいこと”じゃない」
おらふくんの喉が、ぎゅっと詰まる。
「……」
言えない。
言ったら、全部壊れる気がして。
そのとき。
「俺、見てました」
おんりーが、まっすぐ前を見て言った。
「教室で。言葉で追い詰められてるの」
先生が、表情を変える。
「具体的には?」
一瞬の間。
「『消えろ』とか、『いなくなれ』とか」
おらふくんの肩が、びくっと揺れる。
「……それで」
おんりーは、一度だけ息を整える。
「今日、俺がいない時間を狙われた」
断定だった。
担任は、何も言わず、メモを取る。
「今日は、もう授業は出なくていい」
保健の先生が、おらふくんを見る。
「ここからは、大人の仕事」
その言葉に、
初めて少しだけ、力が抜けた。
翌日。
放課後の教室。
担任の前に、数人が立たされている。
空気は、重い。
おらふくんは、廊下の端に座っている。
保健の先生が、そばにいる。
――おんりーは、教室の中だ。
「言った覚えはない、は通りません」
担任の声は、低く、冷たい。
「複数の証言があります」
そのとき。
「俺も証言します」
おんりーが、一歩前に出た。
「冗談とか、じゃない」
視線が、いじめていた側に向く。
「本気で追い詰めてた」
一人が、舌打ちした。
「お前、関係ねーだろ」
次の瞬間。
「関係ある」
声が、強くなる。
「俺は、あいつの隣にいた」
一瞬、教室が静まり返る。
「消えろって言葉が、どれだけ人を壊すか」
おんりーの拳が、ぎゅっと握られる。
「分かってて言ってたなら、最低だし」
一拍。
「分かってなかったなら、今から一生覚えろ」
担任が、静かに言う。
「ここまでです」
その声で、空気が切り替わる。
廊下。
おんりーが出てくる。
おらふくんは、無意識に立ち上がっていた。
「……終わった?」
「まだ」
おんりーは、正直に言う。
「でも、隠れられなくなった」
少し間を置いて。
「それだけで、十分大きい」
おらふくんは、うつむく。
「……迷惑、かけた」
即座に。
「かけてない」
「助けを、繋いだだけ」
その言葉に、
胸の奥が、ぎゅっと痛くなる。
でも――
前より、ちゃんと息ができた。
世界は、急には変わらない。
言葉の傷も、すぐには消えない。
それでも。
一人じゃないことが、はっきりした。
大人が動いた。
おんりーは、逃げなかった。
おんりーのおかげで、すこしだけ、楽になれた気がする
区切りの意味ある?
コメント
10件
んわああああああ((おちつくんだばか これさぁ、は?いみわかんねぇくらいよいんだが(( てんかいへのほどよいすぴーど____ ハァ⤴︎ハッハッハッハッ((おちつけって
なんで準備室に引き出しがあるのかはご自分でお考えお願いします