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夏祭り当日
「っ〜〜〜……///」
私は鏡の前で固まっていた
浴衣の為にこんなに真剣に考える事なんて一生でもうないかもしれない…?
淡いピンクの浴衣に
白い帯
髪も頑張って少しだけ巻いた
でも問題は
「透に変って思われないかなぁ……///」
恋人と夏祭り
しかも浴衣
緊張しないほうが無理だった
時計を見るともうすぐで待ち合わせの時間だった
私は慌てて家を飛び出した
待ち合わせ場所には
透がぼーっと立っていた
そして私はその場で固まる
「………………」
かわいい
いや無理
透は白地に薄水色の花柄浴衣を着ていた
髪も少し結ばれていて
いつもよりうなじが見えている
だめ
心臓止まる
「ひかりー」
透が私に気づく
そしてとことこ近づいてきた
「お、おまたせ!///」
「ん〜あんま待ってないよ」
透は私を見ると
ぱちぱち瞬きをする
「ひかり」
「な、なに……?」
「かわいい」
「ッッッ///」
「と、透もかわいいよ……///」
「んふふ」
透は満足そうに笑った
その笑顔だけで
浴衣頑張ってよかったと思ってしまう
夏祭り会場は
すごく賑わっていた
屋台の明かり
楽しそうな声
夜空に響く音楽
夏って感じがする
「おー……」
透はきょろきょろしながら歩いている
なんだか子供みたいでかわいい
「りんごあめある」
「ほんとだ!」
「たべたい」
ということで
透はりんご飴私はかき氷を買うことになった
透は飴をじーっと見つめている
「透、食べないの?」
「かたい」
「ふふっ」
私は思わず笑ってしまう
「貸して?」
ひかりが少し割って渡すと
「おー」
透はぱくっと食べた
その瞬間
「……あまい」
嬉しそう
かわいい……
すると透が
私のかき氷をじーっと見てくる
「私のもたべる?」
「ん」
ぱくっ
「っ///」
待って今気づいた
今普通に間接キス……
でも透は全然気にしてない
「かき氷おいしい」
「良かったね//」
そのあとも
金魚すくいしたり
射的したり
透は何しても
「おー」
「すごーい」
って楽しそうだった
そして気づけば
人混みがかなり増えていた
「あっ……」
気づいた時には
周りに人がいっぱいで
透とはぐれかける
すると
ぎゅっ
「っ?」
透が私の袖を手を掴んでいた
「ひかり」
少し不安そうな声
「いなくならないで」
「っ……///」
そんな顔反則だ
「いなくならないよ」
そう言うと
透は少し安心したみたいに
手を握り方を変えた
ぎゅっ
「このほうがいい」
「っ///」
恋人繋ぎ///
そのまま二人で歩いていると
どぉん……
夜空に大きな花火が咲いた
「わぁ……!」
周りから歓声が上がる
色とりどりの光が
空いっぱいに広がっていく
綺麗……
でも
私は途中から
花火より透を見ていた
花火の光に照らされた横顔が
あまりにも綺麗だったから
すると透がふと振り向く
「ひかり」
「っ!? な、なに!」
「ぼくの事みてた?」
「へっ!?///」
ばれてた!?
「み、てた///……」
透は少しだけ笑う
「ぼくもみてた」
「っ……///」
「浴衣ひかりかわいい」
「〜〜〜っっっ///」
だめだ
今日ずっと心臓がもたない
すると透が
こてっと私の肩へ頭を預けた
「夏祭りすき」
「ほんと?」
「うんー」
透は繋いだ手をゆらゆら揺らす
「ひかりといるから」
その言葉に
胸がぎゅっと熱くなる
夜空では
また大きな花火が咲いた
でも今の私には
花火よりずっと
隣で笑う透のほうが
眩しく見えていた
コメント
1件
うわああ、尊すぎてしんどい……!! 浴衣ひかりちゃんめっちゃかわいいし、透くんの浴衣姿も「かわいい」って言えるの反則だわ。間接キスに気づいてない透くんも、人混みで手をぎゅっとつなぐとこも全部キュンが止まらんかった。最後の「夏祭りすき ひかりといるから」で落としにきたよな、見事にやられた🔥