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古流斬
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チタコロ
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第四章 地獄編
プロローグ「静かな墓前」
青く澄んだ空。
七つ大罪との戦いから、しばらくの時が流れていた。
世界には平和が戻っていた。
墓地の一角。
古流斬の墓の前に、はるかと黒のユーマが立っていた。
墓石には、一輪の白い花が添えられている。
はるかは優しく墓石を撫でる。
「……平和になったよ。」
「ありがとうね。」
「黒のラン。」
ユーマも静かに頭を下げる。
「父さん。」
「みんな元気だよ。」
しばらく沈黙が流れる。
やがて、はるかは少しだけ笑いながら涙を浮かべた。
「実はね。」
「私、怒ってるんだから。」
ユーマは驚いて母を見る。
はるかは墓石へ語りかける。
「勝手にいなくなって。」
「また帰ってきたと思ったら、すぐいなくなって。」
「……寂しいよ。」
涙が頬を伝う。
それでも笑顔を作った。
「でも、大丈夫。」
「ユーマは私が守る。」
「だから安心して。」
「それとさ。」
「たまには顔を見せてよ。」
「夢の中でもいいから。」
優しく微笑みながら目を閉じる。
風が吹き、花びらが静かに舞った。
まるで古流斬が返事をしたようだった。
⸻
その頃――。
地獄。
かつて七つ大罪がいた場所は静まり返っていた。
悪魔たちの姿もほとんどない。
しかし、その静寂の中で一つの勢力が動いていた。
巨大な城。
玉座に座る一人の男。
長い角を持ち、圧倒的な妖気を放つ存在。
酒呑童子。
部下が跪く。
「現世へ通じる道は、まだ見つかりません。」
酒呑童子は静かに目を閉じる。
「探せ。」
「必ずある。」
部下は再び調査へ向かう。
酒呑童子は一人呟く。
「現世……。」
「私は、あの世界へ行かなければならない。」
その目的を知る者は、まだ誰もいなかった。
⸻
一方、現世では誰もその存在に気付いていない。
平和は続いている。
だが――。
地獄では確かに、新たな危機が静かに動き始めていた。
第四章 地獄編 開幕
コメント
1件
うわあ……涙が出そうになりました。墓地ではるかが「怒ってる」「寂しい」って言うところ、グッと来ましたね。勝手にいなくなって何度も泣かされてきたんだろうなって。でも最後に笑顔で「大丈夫」って言える強さが、本当にはるかだなあって思いました。花びらが舞うラスト、まるで古流斬が答えたみたいで素敵でした。そしてまさかの酒呑童子登場。平和な現世と地獄の静かな動き、この対比だけで次が気になります。新章、しっかり楽しみにしてます!