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古流斬
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チタコロ
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第75話、読了しました!「世界の扉」、地獄編の始まりですね。 酒呑童子が地獄の門を前に「開かない」と呟くシーン、すごく印象的でした。神話的な設定の中に「世界の理」「閻魔ですら開けられない」という制約がしっかりあって、世界観に厚みを感じます。そして「間の世界」にいる古流斬さんを頼るという発想が面白いですね。夢と現実の狭間って、物語としてもすごく魅力的な舞台です。 しかも「閻魔を倒す」という決断で地獄が動き出す。このスケール感、続きがすごく気になります!
第四章 地獄編
第一話「世界の扉」
地獄。
巨大な門の前に、一人の男が立っていた。
酒呑童子。
その視線の先には、現世へと続く扉。
「……見つけた。」
酒呑童子は静かに手をかざす。
莫大な妖力が門を包み込む。
しかし――
ピクリとも動かない。
「開かない……。」
何度力を込めても結果は同じだった。
部下の鬼が口を開く。
「酒呑童子様。」
「この扉は世界の理によって封じられています。」
「地獄の管理者である閻魔様ですら、自由には開けられません。」
酒呑童子は眉をひそめた。
「閻魔でも……か。」
静かに考え込む。
「世界のレールに乗る以上、この扉は開かない。」
しばらく沈黙が流れる。
やがて酒呑童子が呟く。
「……一人だけいる。」
「この世界の理を歪めた男が。」
部下が首を傾げる。
「誰ですか?」
「古流斬。」
「曖昧の能力を持ち、世界の境界すら揺るがした男だ。」
「奴なら、この扉を開けられる可能性がある。」
部下は困惑する。
「ですが、古流斬は死んでいます。」
「どこにいるか分かりません。」
酒呑童子は静かに目を閉じる。
「天国か。」
「地獄か。」
「……いや。」
ふと何かを思い出したように笑う。
「違うな。」
「間の世界だ。」
「夢と現実の狭間。」
「生者と死者の境界。」
「そこなら、夢にも干渉できる。」
部下たちは息をのむ。
酒呑童子は立ち上がり、妖刀を抜いた。
「まずは邪魔者を消す。」
「閻魔を倒す。」
「そして、間の世界へ侵攻する。」
妖気が地獄全体を震わせる。
新たな戦いは、現世ではなく地獄から始まろうとしていた。
――第二話へ続く。