「お名前はアキヒト・ギューさんですね。年齢は?」
「40歳です」
眼鏡をかけた白色の長いポニーテールの女性、スミレが中年の男に事情を聞いていた。
事件は突然起きた。お祭りで賑わう町の一角、そこにあった屋台の一軒が突如として空に飛び上がったのだ。
勿論、魔法で溢れるこの国ではそういったパフォーマンスをする店もなくはない。だが、店主も知らぬ所で勝手に空へ飛び上がる迷惑な屋台などこの町の何処にも存在していない。
「話を整理すると、貴方は隣町から終結祭で串焼きの店を出す為に、わざわざ屋台を引いてここまでやって来たと?」
「はい。今年が初めての出店だったんですが、道中の混雑で想定より到着が遅れてしまい、やっとの事で店を出せたんですが……」
「ほんの少し目を離した隙に、店が********
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