オレンジ色の長い髪の少女が、階段前に備え付けられた郵便受けを開いて中身を取り出していた。
何日も放置されていたのか、そこには沢山のチラシや封筒などが入っているが、彼女はそれら全てを両手で抱え、着ている白のワンピースをひらひらとさせながら階段を上り始める。
その先には、真明田探偵事務所と書かれた看板がドアの横に打ち付けてあった。気のせいかその看板は少し傾いて見えたが、少女はそれを気にも留めずに中へ入る。
扉を開いた先にあったのは、シンプルな造りの部屋だった……。
手前に、来客用らしきソファが向かい合わせで置かれており、その間にはテーブルがある。
部屋の左右にはファイルや本などが纏められた棚や、虫眼鏡や口に咥えるパイプ、鹿撃ち帽などの探偵っぽい物や、レトロな見た目のお洒落な電話が置かれた小棚もあった。
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