💙「…ひかる……いいっ…」
荒い息遣い。
💛「しょうた……俺もう、いく……っ」
照が律動を速め、俺の上で痙攣した。
何度も何度も、送り込まれる精の感触。
気持ちいい。
気持ちいいから、何もかもどうでもよくなる。
熱い時間が終わり。
照に優しくキスを受け、蕩けた目つきで照が言う。
💛「翔太、本当に綺麗だ」
💙「……」
💛「可愛いよ………愛してる。翔太を抱けるなんて、夢みたいだ…」
果てた後も、俺から離れない照。
何度もキスの雨を降らせる。
悪い気はしない。
でも。
いくら綺麗と言われたって。
いくら可愛いと言われたって。
本当に好きな人に見てもらえなきゃ、意味なんてないんだ。
収録後の楽屋。
最後に残った目黒を見送る。
🖤「じゃ、お疲れ様」
💙「おう、お疲れ」
…………。
遠ざかる目黒の足音が聞こえなくなるまで待って、俺はあいつが座っていた椅子に座る。 使っていた机に突っ伏す。
💙「はぁ………」
大きく息を吸い込むが、匂いも熱ももちろん残ってなんていなくて。
自己満足だとわかっていながら、もうとっくにいないあいつを思う。
片想いって、拗らせるとこんなにやばいことになるのか。
人生とほぼ同じ年月。
俺は幼なじみに恋をしている。
でも絶対言わない。
絶対に言えない。
あいつは俺なんか見てないから。
💙「あ………」
ティッシュの箱に隠れて一本のリップが忘れられていた。
胸が高鳴る。
震える手で、リップを摘み上げる。
手のひらで転がす。
我慢できずに、中身を繰り出した。
鏡を見ながらゆっくりと自分の唇に引く。
薄く色が付く。
間違いない、これ、涼太がいつも使ってるやつ…。
💙「きも。俺、むちゃくちゃ気持ち悪いじゃん…」
俺は再び机に突っ伏して、少し泣いた。
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