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失恋し続ける僕

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失恋し続ける僕

15 - 第2話❤️←💙←💛

♥

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2025年03月26日

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💙「涼太、この前リップ楽屋に忘れてた」


❤️「あ。俺のだ。失くしたと思ってた。ありがとう」



こんなやりとりひとつで、天にも昇るような気持ちだなんて人に笑われるだろうか。



ゆり組なんて忌まわしい呪縛がなければ、俺はもっと涼太と普通に話ができるのに。

何かとみんなに注目されるから、話しかけることすら普通にできやしない。






スタジアムのリハが始まっている。



セットリストもだいたい固まって、フォーメーションの確認、振り付けの確認。繰り返し繰り返し行う。忙しいのは本番のミスの言い訳にはならない。



なかなかみんなでは揃わないけど、なんとか撮影がない日に参加したら涼太も来ていた。



阿部と涼太が話している。

相変わらず二人は波長が合うらしい。



少し距離を置いてじっと見ていたら、照に声を掛けられた。



💛「翔太、ちょっといい?」


💙「うん」



照に別室へ呼ばれた。



💛「今夜、二人で会える?」


💙「うん」


💛「ちょっとだけ、ぎゅってしてもいい?」


💙「うん」



照がいなきゃ自分を保てない。

でも俺は照のことが好きなんじゃない。

照の熱が伝わる。照は俺のことを好きなんだといつも全身で言っている。






💛「よし。休憩」



照の号令で、短い休憩が始まる。

置いてあったペットボトルの水を飲んだら、涼太が小さく声を上げた。



❤️「それ俺の」



えっ。


思わず赤くなって、ストローが口から外れた。



💙「悪い。どうしよう…」


❤️「いや、別にいいよ」



涼太は俺の手からペットボトルを受け取って、同じストローで水を飲んだ。



💙「……っ!!」



こんなことで動揺するなんて、俺はガキかよ。



照の視線を感じる。


少しまずいかもな、と思う。

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