お待たせしました。やっと本編きちゃ〜です。(1、2話は色々してたので)
魔入りました!入間くんin魔フィアをもととした作品になっております。
流石御大将(偉大なる漫画家・西修先生のこと。詳しくは魔界の主役は我々だ!の単行本のあとがきを見よう。漫画界の神たちが描いてる(一部監修)漫画やから神。まじで。)の公式スピンオフ漫画。神や。、
⚠注意書き⚠
この作品はとある戦.争.屋.様のお名前と容姿をお借りして作った二次小説です。
なのでご本人様には全く関係ございません。
この小説は『魔入りました!入間くんin魔フィア』をもととした作品となります。
私や今回お名前と容姿をお借りする戦.争.屋.様、魔入りました!入間くんシリーズへの誹謗中傷は一切受け付けておりません。
もしどうしても言いたい方は私のことだけでお願いします。
それでもよければお進みください。
ワンクッション
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ここは煤と瓦礫に塗れた、小さな街の一角。
「…暇だなぁ」
ボロボロになったテントの中で、僕は1人そう呟いた。
僕はレパロウ。戦争で腐りきった街に住む孤児だ。
孤児という身分のとおり親を知らなければ名字も年齢も知らない。
記憶も疎かな数年前に父は戦争に行き、そのまま帰って来ないため恐らく戦死、母は父が戦争へ行った数ヶ月後に病死してしまい、しっかりと物心がついた時からずっと1人だった。
僕の記憶にある両親は、父が戦争へ行く朝、家族で泣いて「ただいまって言って帰って来てね」と言ったことと、病気で死んだ母が僕に最期「レパロウ、大好きだよ」と言って笑ってくれたこと。
この2つしか頭に残っていないのだ。
親のこと以外の僕の記憶はもっと必要最低限のみだった。
母がどうしたら食べ物や水を街で貰えるのか、ここが安全だとか、それくらい。
本当にギリギリ生きていくための知識だけだった。
その知識を頼りに街に食べ物を貰いに行くとき、よく親と一緒に貰いに来ている子がいる。
僕は親のいる子を見ても別に寂しいとか羨ましいとは思わなかった。
だって実際あんまり親のこと覚えてないんだから正直どうでもいい。
そう思っていた。だけど、違った。
いや、僕は思えなかったんだと。
僕は物心つく前に愛をもらっていたためか別に今、愛をもらえなくてもなんともなかった。直に感じたことがないから。
だけど、微かな記憶の中の親が僕にそうしてくれたように、「他人には優しく親切にしないと」と思い、この街では貴重なお金や食べ物をカツアゲされても僕は怒らなかったし、逆に「あの人、生きれてるのかな」と心配するほどだった。
ここまで来るとただの可笑しい子みたいだけど、こんな貧乏で苦しい生活になっても人を心配する気持ちが変わらないのには理由があった。
それは1年前のこと。
パンや薬を取りに行った時。帰って来たらこの破れたテントの前で頭から血を流して倒れている人がいた。
「ワァァァア!!!!えっどっどうしよう!?」
金髪の巨体の人が倒れていたのだ。もちろん混乱した。
「え、えっと…とりあえず血とめないと!!」
僕はテントの中に人を引き摺って布団に寝かせようとした。
だが相当身長差があるため、一歩歩くだけでも体力が物凄く削られる。
やっとの思いで布団に寝かせ、とりあえず応急処置をした。消毒をしてコットンで拭き、そこにガーゼを貼った。
さっき取ってきた薬やらパンやらを用意してベッドの隣に座っていた。
「ん…?」
「あっ起きました…?」
「ここ…は…」
僕は顔を覗き込み、顔色を伺った。
顔は少し蒼白く、まだ体調はままならないみたいだった。辛うじて話せている、という感じだ。
「僕の…おうち?です!」
「そうか…私は一体何を…?」
「えっとなんか…おうちの前で倒れてて、それで僕が手当てしてましたっ!傷大丈夫ですかっ?」
「そうか、ありがとう。傷はまだ痛いからこれでは帰れんな…」
見た目的に怖い人なのかな、と思っていたが全くそんなことはなく、逆に僕に微笑みかけてくれた。
あったかい。
人にお金や食べ物をあげてもこんな気持ちにはならなかったのになんでだろう。でも、初めて感じた気持ちではなかった。
「おにーさん、治るまでここ泊まっていきますかっ?」
「えっいいのか?」
「はい!」
「そうか、色々とありがとう。それで…名前は?」
「レパロウって言います!おにーさんは?」
「グルッペンだ。少しの間、迷惑をかけるがよろしくな!」
「はい!」
完全に治るまで僕の家に泊めることになった。
少しずつ回復すると同時に、僕たちは少しずつ打ち解けていった。
ある日、グルッペンさんが不思議なことを言った。
「1人で住んでるのか?」
「…コクッ」
「そうか…やはり私のところへ連れて行くか…」
「私のとこ…?」
「あぁ、いや何でもないよ。それで傷なんだが…」
僕がきょとんとしていると、グルッペンさんは誤魔化して話をそらした。
その後僕たちは楽しく話したが、『私のところ』について一切触れなかった。
『私のところ』と言っていたけれどそれはのどこなのか聞き出したかったが、聞いたらなぜかわからないけど嫌われそうなので聞けなかった。
ある日、起きたらグルッペンさんはいなくなっていた。
「…治ったのかな」
布団はきちんと畳まれており、その上には紙切れが置いてあった。
[毎日こんな私の世話をしてくれてありがとう。助かったよ。
いつか、そんな優しくて面倒見の良い君を迎えに行くことを約束しよう。
グルッペン・フューラー]
「よかった…元気になったんだ…」
嬉しい半面、僕はまた1人になるという寂しさに襲われた。今まで1人でも寂しくなかったのに。
この人に会って、僕は少し変わった。
少し変われた僕と今までと変わらない僕をグルッペンさんに見せたくて、僕は今を一生懸命生きているのだ。
「今日もグルッペンさん来ないのかな」
ぽつり、僕はそう呟いた。
「そんなことないぞ」
テントの外、聞き覚えのある声がした。
急いで僕は外に出た。
来客を見るなり僕はその人に抱き着いた。
ちゃんと約束、守ってくれたんだ。
嬉しくて、目から透明の液体が溢れて頬を伝う。
「グルッペンさん!」
「すまないね、ちょっと遅れてしまったよ」
「寂しかったんでずよぉっ!」
「そうか…やはりもう少し早く来るべきだったな」
「でもっ約束守ってくれて…嬉じかっだです!ありがとうございます!」
「そりゃあ約束は守るよ。あんなに世話になったんだからな。
…じゃあ、行こうか」
目元が赤くなり、ヒクッヒクッと小刻みに息を切り、肩を上下している僕にグルッペンさんはすっと手を差し伸べた。
見ると、グルッペンさんの後ろには 漆黒に塗り潰された車が止まっていた。
「行くって、どこに行くの?」
「私の創った組織にだよ」
「…え」
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はい!意味わからんとこで切りましたが、これが今の精一杯なので…許してくださいお願いします…
また人生が変わった日。の方も出します。
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