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第58話 見える未来の特徴

〈未来視〉を手に入れて数日が過ぎた、ある日のこと。

この日も、理世はジェイドとお茶の時間を過ごすため、迎えに来たアルと共に移動していた。

「いつもは執務室なのに、今日はテラスなんて珍しいね」

ジェイドの仕事の休憩時間という意味もあるので、部屋をわざわざ移動することは珍しい。

それもあって、歩き慣れてきた王宮であっても、少し目新しさのある廊下を進んでいた。

「今日は少しゆっくり休憩を取るつもりみたいですよ、ジェイド殿下」

「そうなんだ。だからテラスなんだね」

「今日は天気もいいですし、ゆっくりするにはちょうどいいですね」

ニコニコと上機嫌なアルは、少しだけ理世の先を歩いていた。

その数歩先には、廊下の曲がり角がある。

曲がり角に差し掛かる前――

「――アル! ちょっと待って」

理世は少し大きな声で呼び止めた。

その声を聞いた瞬間、ア****************

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