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チュン、チュン
鳥の声が聞こえる、カーテンの間から光を感じる。
なんで目覚まし鳴ってないんだっけ…?
あ、そっか。おれ
「ぐち、」
あれ、いない…なんでだろう?一緒に寝たはずなのに…
少しすると、足音が聞こえてきた。
「お、らっだぁおはよ」
「…おはよ」
「あったかいスープ作ったけど、食べる?」
「…!うん」
どうやらスープを作ってくれていたらしい。どんだけ優しいんだ、こいつは…
「…どぉ?美味しい?」
「おいしい」
「良かった…熱測ろうか」
「膝、乗る」
「…(笑)素直だな~、いいよ」
だいぶ体調も良くなってきて、咳はほとんど止まった。
だけど、甘えたい気持ちはまだある。こんな機会もうないかもしれないから。
「お、37.2℃か…ちょっとあるけど、下がってるな」
「ん、もう元気」
「だけど無理はすんなよ?」
「もちろん!お風呂入ってきていい?」
「昨日入ってないもんな、いいよ」
「ありがとぉ…」
うとうとしながら風呂場に向かう。
服を脱いで、シャワーを浴びながらぼーっとする。
「あ、服…」
用意するのを忘れてしまった。さすがにぐちつぼも服の場所はわからないと思うし…
「裸やだ…」
とりあえず静かに風呂場から出る。
そうすると、手紙とおれの服より大きいシャツがあった。
「“これ着ていいよ“…か」
これはもしや、彼シャツというやつ…?
まあおれ彼女じゃないけど。とりあえず着よう。
「ぶかぶかじゃん」
めちゃくちゃ大きい。さすがぐちつぼ…
「つぼーらぁ」
「らっだ…ぁ??」
「ん?なに」
「ほんとに着たんだ…」
「え、ダメなの」
「いや、いいんだけど…」
「服ありがとね」
「お、おう」
ぐちつぼの匂い…いい匂いする。
「んふ…」
「なんだよ」
「いい匂いするなぁって」
「…」
「ん?恥ずかしい?恥ずかしい??w」
「恥ずかしくない!!」
可愛いところあるな…
「…そういえばくちつぼ、何時に寝て何時に起きた?」
「え、昨日はすぐ寝て…今日は7時くらい」
「…いまって、8時?」
「うん」
「ほんとにすぐ寝た…??」
「なんだよ?すぐ寝たって」
「…眠そうだよ?寝てないよね。たぶん昨日の夜はおれが心配で寝てないし、朝スープ作ってくれたけど時間掛かってるよね」
「……」
「図星か…おれの心配はしなくてもいいのにさ…」
「それはない、だってつらそうだった 」
…明らかに顔が…なんというか、しょぼーんってなってる
「ぐちつぼくんは優しいねぇ(笑)」
「…俺は優しいからな」
「元気~~!!」
「お、…よかった」
「配信しよ!」
「え、ほんとにすんの?」
「うん!じゃあ準備っ」
「やぽ~~」
リスコメ:体調だいじょぶ?
リスコメ:元気そ
「じゃあ今日はぐちつぼと…」
「今日は俺がらっだぁの看病トークをしていくぜい!!」
「………ほんっとにバカが!!!!」
「…(笑)
まあ元気になってよかったよ」