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そのあと何事もなく10月、11月と過ぎていった。
でも、
「お前なんか引き取らなきゃ良かった」おじとは元から仲が良くなかった。そして今日こう言われた。
「私だってお母さんとお父さんと、普通の家庭に生まれたかった!!」私はおじに言った。
バチン と音がなったと共に私は尻もちをついた。
頬がズキズキした。私は頬をおさえた。
「誰のために金を払ってお前が生まれた時からここで育ててきたと思ってるんだ!!育てられる人がいないからと言って渡された身にもなってみろよ!!お前なんか施設に入れてやったって良かったんだぞ!!出てけ!!」
目から涙が落ちた。
「ここからでてけ!!」おじは怒りに顔を歪めながら私を見た。
驚いて体が動かない。悲しくて体が動かない。痛くて体が動かない。
出て行こうとしない私にさらに腹をたてたのかおじは私の手首を強くつかみ外に追い出した。
追い出されて私の目に映ったものは古くてボロいアパートだった。
明日は学校があるというのに。
幸い制服は着ていたから学校に行くことはできる。
私は行くあてもなく街をさまよい続けた。
最終的に橋の下に辿り着いた。
そこに身を縮めて眠りについた。
朝になって私は目を覚ました。
昨日の頬がまだ痛む。ズキッとした。ズキッとしたのは頬ではなく手だった。
昨日おじが殴った際に怪我をしたのだろうか。
手のひらが切れていた。
でもそんなことはどうでもいい。
学校に行かないと、私は呟いた。
学校に着いたけれど気分が悪くなってしまい先生に「保健室へ行く」と言って保健室へ向かった。
保健室へ行く途中半開きになっているドアを見つけた。屋上へ続くドアだ。
私は屋上へ行き時間を潰した。
午前が過ぎ12時が過ぎ2時になった。
昨日は2時に追い出されてから3時過ぎまで寝る場所を探していたからとても眠い。
私は気づいたら眠りについた。
夢を見た。
あったかい お母さんとお父さんに抱きしめてもらう夢だ。顔は見えなかったけれど微笑んでいた気がした。
「みこと」私を呼ぶ声が聞こえる。
私は目を開けた。
コウが私の肩を揺すっていた。
「昨日なんかあったのか?」心配そうな目で私のことを見ていた。
「昨日おじさんにアパート追い出された」
「……」「俺たちで家出しない?」お前はそう言った。
「え?」「あいや、俺、今の家にうんざりしてるしお前も昨日家を追い出されたんでしょ?というかこの前家追い出された以降家に入れてもらえてない。」「それならもう、二人で家出しない?」お前は少し困ったように笑った。
「うん」私は少し微笑みながら言った。
「じゃあ今日家帰ったらありったけの金と荷物持って××公園集合な。」
「うん」
私は家にこそっと帰った。
おじは今パチンコに行っているか競馬に行っているかのどっちか。急いで私は準備を始める。
自分の持っているお金。あんまりない。
おじのお金を漁った。おじのへそくりかは分からないけれど少なくとも10万以上はある。
少しの罪悪感を感じながらもそれを財布に入れた。
リュックには財布、ありったけの洋服、下着、スマホ、充電器、そして私が生まれた時に私の母が残したというネックレス。これはリュックに入れず首につけた。
準備はできた。
ドアを開け外に出る。
いつ家に帰ってくるのかも分からないまま。
今は6時。
あたりは暗くなってきた。
××公園につきブランコを漕ぎながらコウを待った。
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