死ネタ注意(なんかマイクラしてて思いついた)
年齢操作・兄弟
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「ねぇ、そこの坊や」
「今からおじさん飴ちゃんあげるからこっち来ないかい?」
「うわっなんだよおっさんこっち来ないでください」
いきなり声をかけられたと思えばこれ。
これが母親の言っていた誘拐の手口だろうか。
こんな騙しに俺が乗っかるわけがあらへん。なめてるんやろうか。
「そんなこと言わずにこっちにおいでよ…グヘ…」
「ショッピ君…」
「なんでワイの名前を…ッ」
気持ち悪い。今すぐこの場から離れたい。だが俺は恐怖で足がくすんでその場から逃げ出すことができない。
嫌だ、嫌だ、気持ち悪い…こっちに来るな…
「来るなッ…!」
その瞬間、目の前からおっさんの姿が消えた。 代わりに見覚えのある人の後ろ姿が現れた。
「何してんのや!やめろや!」
その声、その後ろ姿は…
「兄ちゃ…」
「…なんだい君は」
「そこをどいてくれるかい?」
「僕はショッピ君に用があるんだ…グヘ」
「ヒッ…」
俺は咄嗟に兄の後ろに引っ付いた。
その時俺は気づいた。兄の手が震えていることに。
「…うちの弟にてぇださんといてください」
「別にちょっとくらいいいじゃないか」
「…あっ…君でもいいよ?グフッ」
おっさんがが兄に触ろうとする。
ベシン!
「触るな」
兄はそう一言放ち、おっさんの手を叩いた。
「冷たいなぁ…」
「なら力ずくで…」
まずい。
相手は大人だ。力に差がありすぎる。
こっちは子供だ。2人がかりで行っても勝てないやろう。しかも小学生と中学生だ。より勝ち目がない。
兄とおっさんは取っ組み合いになり、俺はただそれを見ることしか出来なかった。
どうしよう、このままじゃ兄さんが…と思っていた時期もあった。
「お゙り゙ぁ゙!!」
「へっ…?」
兄はおっさんに背負い投げをし、そのまま取り押さえた。
そうだ、忘れていた。
この人は空手の黒帯だったんだった…
「だれか!警察呼んでください!」
「不審者や!」
そうして無事におっさんは捕まり、一件落着…となった。
その時以来、俺は大人の男の人が怖くなった。
正直いうとめっちゃ怖かった。
死ぬかと思った。
「…兄ち…兄さん…」
「ん?なんや?」
「えっと…その…ありがとう」
「!どういたしまして、やな!」
ゾムはショッピの頭をぐしゃぐしゃに撫で回し、とても笑顔で嬉しそうな顔だった。ショッピも嫌がっているように見えるが、黙って大人しくしていて、少し照れているような、嬉しそうな顔をしていた。
やっぱり僕の兄は…優しくてかっこよくて…勇敢で…
僕のヒーローだ!
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「どうして…兄さん!!!」
そして…その冷たいものに涙を流す1人の男がいた。
「どうしてこんなにも世界は…善人を殺したがるんだ…ッ!」
終わり
(久しぶりの投稿だー!)
コメント
7件
好きすぎて取り敢えず爆散しといた
あっ何これすごく好き( ◜ᴗ◝)
わんだほーい 全然眠くないぞぉー!